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On the Production
by 井口健二
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■グレート・ウォール、無限の住人
なのか。何ともやるせない気持ちだけが残る作品だ。公開は
6月、東京はヒューマントラストシネマ渋谷他で、全国順次
ロードショウ。)
『PARKS』
(東京吉祥寺の井の頭公園を背景に、祖父の遺品にあった写
真の主を探す物語。それは祖父たちの青春時代を知ることに
もなるが、そこにオープンリールに残された祖父の作った歌
が登場する。しかしその録音は途切れていた…。出演は橋本
愛、永野芽郁、染谷将太、石橋静河、森岡龍。さらに佐野史
郎、麻田浩など、吉祥寺や音楽に所縁の顔触れが登場する。
脚本と監督は2010年10月紹介『嘘つきみーくんと壊れたまー
ちゃん』などの瀬田なつき。正直に言って2010年の作品は僕
的には厳しいものだったが、本作でも何処かが物足りない。
それは例えば音楽の完成に達成感が得られないなどにあると
思うが、やはり脚本の詰めが甘いのかな。公開は4月22日よ
り、東京はテアトル新宿他で全国順次ロードショウ。)
『たたら侍』
(2016年9月11日題名紹介の作品で、実は一般公開に向けて
少し編集が変えられたものだが、情報的には同じなので前回
の記事を参照していただきたい。)
『バッド・バディ!私とカレの暗殺デート』“Mr. Right”
(2013年8月紹介『ランナウェイ/逃亡者』などのアナ・ケ
ンドリックと、2010年1月紹介『月に囚われた男』などのサ
ム・ロックウェルの共演で、2013年8月紹介『クロニクル』
などのマックス・ランディスの脚本を映画化した作品。願望
は強いが男運に恵まれない女子が、ふと出会った暗殺者の男
に隠されていた能力を開花される。ランディスの脚本では前
作の『エージェント・ウルトラ』はちょっとやり過ぎかな?
という感じもしたが、本作は父親譲りの巧みなコメディに仕
上がっていた。ケンドリックのアクションもまずまずだし、
ティム・ロス、2013年4月紹介『アイアン・フィスト』など
のRZAらの脇役も良かった。公開は5月12日より、東京は
新宿シネマカリテ他で全国順次ロードショウ。)
『TAP THE LAST SHOW』
(2016年12月25日題名紹介『相棒』などの水谷豊が、40年以
上温めてきた企画を、自らの監督、主演で映画化した作品。
公演中の事故で栄光の座を去ったタップダンサーが、ダンス
場の閉館を前に最後の舞台を作り上げる。しかしその舞台は
若手ダンサーたちに極限の技術を要求するものだった。共演
は北乃きい、岸部一徳、六平直政、前田美波里。他に清水夏
生、西川大貴、HAMACHIらミュージカルやタップのプロが出
演している。因に清水とHAMACHIは2003年『座頭市』で下駄
タップを演じたメムバーのようだ。タップダンスは、観てい
るだけでも興奮するものだが、本作ではその舞台裏から巧み
に描かれ、エンディングロールまで堪能できる。公開は6月
17日より、全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。

02月19日(日)
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