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On the Production
by 井口健二
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■ハドソン川の奇跡、七人の侍、スター・トレック BEYOND
トン・イェルチンにも捧げられていた。イェルチンは2002年
4月紹介『スパイダー』の時から注目していたが、その後の
低迷を脱して一気にブレイクしていたもので、27歳の夭逝が
残念に思えるところだ。この後はどうするのかな?
因に本作の日本版プレス資料では「最後のミッション」とさ
れているが、特に上記の逸脱に関しては明確な理由付をした
第4作が観たいところだ。ペッグならその辺は考えて脚本を
作っていると思うのだが。
公開は10月21日より、2D/3D、IMAX−3Dにて全国
ロードショウとなる。

この週は他に
『ひかりをあててしぼる』
(2006年に東京の渋谷で起きた実際の事件を基に制作された
舞台劇を、舞台の演出家自らの監督で映画化した作品。かな
り際どい内容だが、舞台は2011年の初演で、そこから相当に
練り込まれたと思われるしっかりとした作品になっている。
公開は11月下旬、渋谷ユーロスペース他でロードショウ。)
『ザ・ギフト』“The Gift”
(2006年6月紹介『キンキー・ブーツ』に主演のジョエル・
エドガートンが、脚本監督助演を務めたサイコサスペンス。
エドガートンの演じる役名にベケットの戯曲を思い出すのは
考え過ぎかな? そう思うと不条理劇としても面白い。公開
は10月28日より、TOHOシネマズ新宿他でロードショウ。)
『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』
                  “Eye in the Sky”
(無人機ドローンによる中東での要人殺害を描いたイギリス
映画。自爆テロ首謀者の居所を突き止め確認して攻撃。しか
しそこに色々な要因が絡む。アメリカ製の先行作もあるが、
本作ではアメリカ側の描写が痛烈だった。公開は12月より、
TOHOシネマズシャンテ他でロードショウ。)
『映画作家 黒木和雄 非戦と自由への想い』
(黒木監督は元より、本作ドキュメンタリーの監督にも自分
と似通った思想を感じると、現状を憂えることにも歯痒さを
感じてしまう。黒木監督ならここに何かの打開策を提示でき
たのではないかな。そんなことも思いながら観てしまった。
公開は11月、渋谷ユーロスペース他でロードショウ。)
『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』
               “Crazy About Tiffany's”
(原題が全てを現す。Tiffany fanの、Tiffany fanによる、
Tiffany fanのための作品。会社の歴史や色彩などの意味付
け、さらに高価な宝飾品の解説まで、それこそファンには垂
涎の作品と言えそうだ。公開は11月5日より、新宿武蔵野館
のリニューアルオープンを含めて全国ロードショウ。)
『キリマンジャロは遠く』
(最近テレビの刑事もので人気が出ているという片桐竜次が
俳優生活45周年で映画初主演を果たした作品。和製フィルム
ノアールを標榜する作品で、珈琲の香りに載せて判っていて
も判らない振りをする。そんな男の物語が展開される。公開
は10月29日より新宿K's cinemaにてレイトショウ。)
『バースデーカード』
(2008年6月紹介『P.S.アイラヴユー』にも似た話だが、
本作の場合は理由も何もかも判っているから話はスマート。
でもそこにこれだけの物語を盛り込むのはかなりの手腕だ。
諏訪が舞台で父親の職業が天文学者というのも気に入った。
公開は10月22日より全国ロードショウ。)
『秋の理由』
(詩人でもある福間健二監督が自作の詩集を脚色して映画化
した作品。脚本には2014年2月紹介『そこのみにて光輝く』
などの高田亮が参加し、物語は判り易く仕上げられている。
初老の編集者と作家の男同士のドラマが展開される。公開は
10月29日より新宿K's cinemaにてロードショウ。)
『アニメーションの神様、その美しき世界(全6作)』
(日本の旭日小授賞勲章も授与されているロシアのアニメー
ション作家ユーリー・ノイシュテンの作品による特集上映。
アメリカで「歴史上、世界最高のアニメーション」と認定さ
れた『話の話』など6作品が上映される。公開は12月、シア
ター・イメージフォーラム他で全国順次ロードショウ。)

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09月18日(日)
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