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On the Production
by 井口健二
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■BFG、ジャングル・ブック、お元気ですか?
という作品の脚本も担当していた劇団毛皮族主宰江本純子に
よる監督デビュー作。女性劇団の旗揚げ公演から第2作に至
る顛末が描かれる。R15指定の作品で過激な描写もあるが、
全体は纏まりの良い作品になっている。映画の出演歴もある
監督はその辺よく判っているようで、今後も楽しみだ。)
『地獄に堕ちた野郎ども』
   “The Damned: Don't You Wish That We Were Dead”
(1976年に結成され、イギリス3大パンク・ロック・バンド
の一つと言われるダムドの軌跡を追ったドキュメンタリー。
離散集合の激しいバンドのようで、その状況などが描かれる
が、僕のようにその方面に疎い人間には「ああそうなんだ」
という感想しか浮かばない。ファンには贈り物だろう。)
『校庭に東風吹いて』
(1998年の調査で小学校低学年の児童の2%がこの症状を持
つとされる場面緘黙症を描いた沢口靖子主演のドラマ作品。
柴垣文子の小説を原作とするが、長津晴子の巧みな脚色が映
画に深みと広がりを持たせている。子役で2014年『まほろ駅
前狂騒曲』などの岩崎未来の演技も見事な作品だった。)
『アングリーバード』“Angry Birds”
(フィンランド発モバイルゲームを基にしたアニメーション
の劇場版。飛べない鳥たちの楽園を豚の軍団が襲い、奪われ
た卵を取り戻すため主人公のレッドらが立ち上がる。元々の
ゲームがプレーヤーの操作する鳥で豚を駆逐するというもの
で、それを踏まえた強烈な展開が映像化されている。)
『古都』
(1980年に山口百恵の2役で映画化された川端康成原作の再
映画化。松雪泰子が2役を演じる今回の作品では、京都と北
山に住む2人が結婚して娘がいるという設定でスタートし、
各々の娘の物語も展開される。そして物語の舞台はフランス
のパリにまで広がる豪華な作品になっている。)
『劇場版アイカツスターズ!』
(2012年に稼働が開始のトレーディングカード/アーケード
ゲームに基づくアニメーションシリーズで、今年スタートし
た新シリーズの劇場版。トップアイドルを目指す少女たちの
奮闘ぶりに宝探しの要素を加えた物語だが、それなりの展開
があったりして、お子様向けと侮るなかれだった。)
『だれかの木琴』
(普通の主婦がふと落ち込んでしまった真昼の陥穽。井上荒
野の小説を東陽一監督が映画化。常盤貴子、池松壮亮、勝村
政信、佐津川愛美という配役も面白い作品だった。)
『トレジャー オトナタチの贈り物。』“Comoara”
(ルーマニアの比較的下層階級の男性を主人公に、旧時代の
宝探しにのめり込んで行く姿を描く。探知機が鉄以外の金属
としたのに見つかった金属は鉄だけなど、途中の展開に少し
疑問はあるが、全体のコメディタッチは心地良い。カンヌ映
画祭の受賞も頷ける作品だ。)
『アスファルト』“Asphalte”
(パリ郊外の団地を舞台に、それぞれ孤独を抱える老若男女
を描いた群集劇。年上の元女優に憧れる少年や、我を通した
ために窮地に陥るさえない中年男、服役中の息子を持つ移民
の女性らの中に、何故か不時着したNASAの宇宙飛行士ま
でいて、それぞれが心温まるドラマを展開する。)
『JASON BOURNE』“Jason Bourne”
(2002年11月紹介『アイデンティティー』で始まったシリー
ズ第5作。2012年8月紹介『レガシー』は番外的だったが、
本作でマット・デイモン扮する本来の主人公が復帰し、新た
な展開が始まる序章のようだ。終盤に登場の車両の迫力には
圧倒された。)
を観たが全部は紹介できなかった。申し訳ない。

08月07日(日)
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