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On the Production
by 井口健二
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■LAMBERT & STAMP、復活、ラザロ・エフェクト、心霊ドクターと消された記憶
したものだが、随分と違った題材をかなり手馴れた感じで料
理している。
公開は6月11日より、東京は新宿バルト9他で、全国ロード
ショウとなる。

『心霊ドクターと消された記憶』“Backtrack”
2002年『戦場のピアニスト』でのオスカー受賞者で、2004年
8月紹介『ヴィレッジ』などのエイドリアン・ブロディが、
心に闇を持つ心霊ドクターを演じるサスペンス作品。
主人公は娘を亡くした精神分析医。その状況は彼にも責任が
あるらしく、彼はその痛手から立ち直れていない。そんな彼
の許には先輩のドクターが紹介してくれた患者が訪れるが、
治療の成果は覚束ないようだ。
ところがそんな彼の許に1人の少女が現れたことから事態が
動き始める。その少女は彼の前では一言も喋らなかったが、
彼女の残した1枚のメモが彼をある場所へと誘う。そこは彼
の心の闇を解き明かす場所だった。
共演は、2010年9月紹介『デイブレイカー』などのサム・ニ
ール、2012年8月紹介『リンカーン/秘密の書』などのロビ
ン・マクリーヴィー。他にオーストラリア出身のジョージ・
シェヴィソフ、クロエ・ベイリス、ブルース・スペンス。
脚本と監督は、2011年2月紹介『ザ・ライト[エクソシスト
の真実]』の脚本を手掛けたマイクル・ペトローニが担当し
た。
全体が見事な謎解きを構築している作品で、それはできるだ
け情報を入れずに観て貰いたい作品だ。そこでネタバレは極
力避けたいと思っているが、本作ではチラシのコピーにも上
記の次の段階のことが書かれていて、それは仕方がないかな
あとも思ってしまう。
そこでその部分を書いてしまうと、上記の少女は亡霊という
ことになるが、これが単純な幽霊話ではないところが本作の
見どころと言えるだろう。特に最初はちょっと変に思えると
ころが最後にぴったりと辻褄が合う。その脚本の緻密さは最
近ではなかなか少なくなっているレヴェルのものだ。
しかも幽霊話に特有の切なさみたいなものがしっかりと感じ
られるのも素晴らしかった。
公開は5月14日より、東京は角川シネマ新宿他で、全国順次
ロードショウとなる。

この週は他に
『ミモザの島に消えた母』“Boomerang”
『二ツ星の料理人』“Burnt”
『ミスター・ダイナマイト
         ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』
       “Mr. Dynamite: The Rise of James Brown”
『歌舞伎NEXT 阿弖流為』
『海よりもまだ深く』
『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』
『ラスト・タンゴ』“Un tango más”
を観たが全部は紹介できなかった。申し訳ない。

04月17日(日)
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