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On the Production
by 井口健二
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■復讐したい、夜会VOL.18−橋の下のアルカディア−劇場版、SHERLOCK 忌まわしき花嫁、リップヴァンウィンクルの花嫁、華魂 幻影
そんな黒木が本作では再び頼りなげな女性を演じているのだ
が、今回はそこに綾野剛が演じる謎の「なんでも屋」が絡ん
で見事なドラマが展開される。特に綾野の演じる男が悪人な
のか否か、その描き方も巧みとしか言いようがない。
長尺を感じさせない素晴らしい作品だった。
公開は3月26日より、東映配給にてロードショウとなる。

『華魂 幻影』
2011年9月紹介『UNDERWATER LOVE−女の河童−』では監督
を務めたいまおかしんじが脚本を手掛けた廃館寸前の映画館
を舞台にしたちょっとホラーの要素もある作品。
主人公は廃館寸前の映画館で映写技師を務める男。その上映
はあと数日だが、そんな彼が映写室から見詰めるスクリーン
に、フィルムには映っていない黒衣の女性が現れる。その女
性は次には客席にも現れ、その後を追った主人公はとある河
原へと誘われる。そして真相が明らかになるが…。
出演は、2013年11月『祖谷物語−おくのひと−』などの大西
信満、新人のイオリ。他に2010年7月紹介『花と蛇3』など
の川瀬陽太、2013年8月紹介『今日子と修一の場合』などの
愛奏、それに1972年『天使の恍惚』などの吉澤健、さらに真
理アンヌ、三上寛らが脇を固めている。
監督は2006年1月紹介『刺青』などの佐藤寿保。因に監督は
2014年に『華魂』という作品を発表しており、物語は独立し
ているようだが、本作はその第2弾だそうだ。
映画ファンにとって、この作品に登場するような館内は思い
切り郷愁を誘ってくれるものだ。そんなことも判っての作品
が展開されている。そこに亡霊のような女性の登場で、これ
は正にノスタルジックな展開かと思いきや、何たって脚本は
いまおかしんじ、後半はその期待通りの展開となる。
それはまあいやはやの展開になる作品だが、本作にはこれが
期待されているのだから、それは仕方のないところだろう。
でもそれももう少し濃密には描いて欲しかったかな。新人女
優が頑張っている分、もう少し描写を工夫して欲しかった感
じもした。
公開は4月30日より、東京は新宿K's cinemaほかにてロード
ショウとなる。

この週は他に
『幸せをつかむ歌』“Ricki and the Flash”
『モヒカン故郷に帰る』
『母よ、』“Mia madre”
『あまくない砂糖の話』“That Sugar Film”
を観たが全部は紹介できなかった。申し訳ない。

01月17日(日)
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