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On the Production
by 井口健二
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■2015年Best 10、ザ・ウォーク、ジョギング渡り鳥、ミラクル・ニール!
作品はそれなりにまとまりを持って作られていた。
そちらは監督を含む3人の作者による脚本が用意されていた
もので、SFではないので紹介は割愛したが長尺を飽きさせ
ずに観せられたものだ。今回は、やはり脚本は大事だとも思
わせてくれた。
公開は3月に、東京は新宿K's cinemaにてロードショウさ
れる。

『ミラクル・ニール!』“Absolutely Anything”
元モンティー・パイソンのテリー・ジョーンズが、劇場用長
編映画としては1996年“The Wind in the Willows”以来の
約20年ぶりに手掛けたSFコメディ作品。
物語の発端は大宇宙の何処か。形態もサイズも様々な5人の
エイリアンが「地球」と呼ばれる惑星の審査を行っていた。
それは「銀河法」の定めに従ったもので、その審査にパスす
ればその惑星は宇宙社会の一員に迎えられるのだ。
その審査の方法は、惑星の住人の1人に全ての願いが叶う能
力を与え、その住人が正しい行いをすればパスとなるもの。
ただし一度でも悪い行いに走ると、その惑星は即破壊となっ
てしまう。そして主人公にその能力が与えられるが…。
出演は、『スター・トレック』『ミッション:インポッシブ
ル』や2015年5月紹介『殺し屋チャーリーと6人の悪党』な
どのサイモン・ペッグ、2012年8月紹介『トータル・リコー
ル』などのケイト・ベッキンセール。
他に、2011年10月紹介『ロンドン・ブルバード』に出ていた
サンジーヴ・バスカー、2015年公開『帰ってきたMr.ダマー
バカMAX!』に出ていたロブ・リグルらが脇を固めている。
そしてさらにエイリアンの声の出演で、ジョン・クリース、
テリー・ギリアム、エリック・アイドルらの往年のモンティ
ー・パイソンのメムバーが揃うのも嬉しいところだ。また主
人公の愛犬の声を2014年に他界したロビン・ウィリアムスが
当てている。
普通の人間が全能の力を手にする話は、2003年10月紹介『ブ
ルース・オールマイティ』など数多くあると思うが、そこに
SFという味付けでは、本作はかなりの出来栄えと思える。
それはSF的なセンスの問題でもあるもので、その点でイギ
リス人はさすがなのだ。特に能力が途切れた時の出来事など
が、成程これは上手いと思えた。日本映画でもこんなセンス
を観てみたいのだが…。
公開は4月に、全国ロードショウが予定されている。

なお今回は御用納め最後の週に観た作品を中心に紹介した。
この週は他に
『さらば あぶない刑事』
『探偵なふたり』“탐정: 더 비기닝”
『ブラック・スキャンダル』“Black Mass”
『キャロル』“Carol”
を観たが全部は紹介できなかった。申し訳ない。

 今年もこんな調子でやっていきますので、どうぞよろしく
お願いいたします。

01月03日(日)
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