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On the Production
by 井口健二
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■第193回(訃報,Pride and Prejudice and Zombies,A.I.P.,Doc Savage: The Man of Bronze,Ice Station Zebra)
登場するか、興味津々というものだ。
なお脚本は、以前にも紹介したアンソニー・バガロティ、
チャック・マンドリーとの共同で進められており、製作には
『ワイルド・スピード』などのニール・モリッツの名前が並
んでいる。
* *
もう1本リメイクの話題で、1968年にMGMで製作された
北極海を舞台にした海洋ドラマ“Ice Station Zebra”に、
今年1月紹介『アウトロー』のクリストファー・マッカリー
脚本・監督が挑戦する計画が報告された。
オリジナルは、1961年『ナバロンの要塞』や、1965年『サ
タン・バグ』(イアン・スチュアート名義)などの映画化で
も知られるスコットランドの冒険小説作家アリステア・マク
リーンの原作に基づくもので、北極海に墜落したスパイ衛星
の回収をめぐって、アメリカ・ソ連の原子力潜水艦がしのぎ
を削るというお話。
監督は『サタン・バグ』も手掛けた『荒野の七人』などの
ジョン・スタージェス。出演者の顔ぶれには、ロック・ハド
スン、アーネスト・ボーグナイン、ジム・ブラウン、それに
イギリスから『プリズナー』のパトリック・マッグーハンら
が並んでいる。
映画化された1968年は、MGMでは『2001年宇宙の旅』を
公開した年でもあり、それが宇宙の関わる話で、しかも大型
アクション映画の代表とも言える『ナバロン』の原作者の映
画化。そして撮影はスーパーシネラマ方式の70mmとくれば、
これは期待は膨らむ一方の作品だった。
ところが勇んでシネラマ館に観に行った僕の前に繰り広げ
られたのは、プロローグこそ宇宙空間から落下するスパイ衛
星の壮大な映像だったのだが…。そこから後は原子力潜水艦
の艦内での二重スパイや裏切りなどが横行するお話で、当時
の僕の目には何が描かれているのかさっぱり判らなかった。
実際に最近の評価も10点満点中6.5程度とのことで、正直
に言って成功した映画化とは言えないオリジナルだが、それ
に敢えて挑戦しようというマッカリーの意図がどこにあるの
か? 当然それなりの勝算あっての計画のはずなので、それ
に期待を持ちたい作品だ。
なおリメイクの製作は、当時のMGM作品の権利を所有す
るワーナーで行われる。
05月16日(木)
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