ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■第189回(Interstellar,OZ sq,Legends of Oz,Tunnels,Artemis,Godzilla,The Martian,Cinderella,Frankenstein,Resident Evil 6)
る撮影開始に向けた、前回の紹介とはガラリと変わったキャ
スティングの発表が行われた。
 その顔ぶれは、昨年9月紹介『アルゴ』などのブライアン
・クランストン、今年1月紹介『アンナ・カレーニナ』など
のアーロン・テイラー=ジョンスン、昨年8月紹介『ボーン
・レガシー』に出演のデヴィッド・ストラザーン。
 また昨年11月紹介『マーサ、あるいはマーシー・メイ』な
どのエリザベス・オルセン、さらに今年2月紹介『コズモポ
リス』などのジュリエット・ビノシェに出演の噂もあるよう
だ。
 そして監督は、以前の紹介と変わらず2011年6月紹介『モ
ンスターズ/地球外生命体』などのギャレス・エドワーズだ
が。脚本では、以前のデイヴィッド・キャラハンとデイヴィ
ッド・S・ゴイヤーは原案の表記になり、フランク・ダラボ
ンとマックス・ボレンスタイン、さらに“Pacific Rim”も
手掛けたドリュー・ピアースが新たな脚本家としてクレジッ
トされているようだ。
 実は前回の紹介の後では、プロデューサーを解任されたダ
ン・リンが地位確認の訴訟を起こすなどの事態も発生してい
たが、計画は脚本も出演者も総入れ替えで進むことになった
ようで、ダン・リンの名前はデータベースからも削除され、
裁判もその状況で決着されたようだ。
 制作は3Dで行われ、全米公開は2014年5月16日に予定さ
れている。
        *         *
 2010年1月紹介『シャーロック・ホームズ』などの脚本家
で、昨年8月紹介『リンカーン/秘密の書』などの製作総指
揮も務めたサイモン・キンバーグが、アンディ・ウィアー原
作による“The Martian”と題された未刊行のSFスリラー
の映画化に参加することが発表された。
 物語は、火星に不時着した宇宙飛行士が地球に帰還する術
を模索するというものだそうで、かなり現実的なサヴァイヴ
ァルものが予想される。ただし、実はAndy Weirという名前
で検索をしたら、Youtubeに“The Egg”という画像が上がっ
ていて、これが作家の原作を映像化したものだった。
 しかもその内容が、主人公が死後に門の前で神と語り合う
というもので、会話劇なので英語も理解はしやすかったが、
何とも不思議な感じの作品だった。その感覚で火星に取り残
された宇宙飛行士のサヴァイヴァル…というのも考えてしま
うものだ。
 火星に不時着した宇宙飛行士の話というと、1964年のバイ
ロン・ハスキン監督『火星着陸第1号』なども思い出すとこ
ろだが、火星の状況もかなり把握できている現代で、どのよ
うな作品が生み出されるか、興味津々の感じだ。
        *         *
 一方、同じくサイモン・キンバーグ製作で、ディズニーが
2014年の公開を目指している“Cinderella”の実写版では、
一時発表されていたエマ・ワトスンの主演がキャンセルされ
てしまった。
 この作品は、2011年5月紹介『マイティー・ソー』などの
ケネス・ブラナー監督、継母役にケイト・ブランシュエット
が配役されているというもので、脚本には、2008年1月紹介
『ライラの冒険・黄金の羅針盤』などのクリス・ウェイツ、
2010年12月紹介『恋とニュースのつくり方』などのアライン
・ブロッシュ・マッケンナの名前が並んでいる。
 今回のキャンセルの理由は明らかにされていないが、因に
この配役には先に、2011年9月紹介『三銃士〜王妃の首飾り
とダ・ヴィンチの飛行船』などのガブリエラ・ワイルドや、
昨年7月紹介『ウェイ・バック〜脱出6500km〜』などのシア
ーシャ・ローナン、今年1月紹介『アンナ・カレーニナ』に
出演のアリシア・ヴィカンダーらの名前も挙がって、いずれ
もキャンセルされているとのことで、なかなか難しい役のよ
うだ。
 なお、昨年1月紹介『マリリン・7日間の恋』にも出演し
ていたエマ・ワトスンは、最近では“The Perks of Being a
Wallflower”という作品にヒロイン役で出演している他、今
春全米公開されるダーレン・アロノフスキー監督の“Noah”

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03月16日(土)
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