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On the Production
by 井口健二
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■ハーブ&D、ハッシュパピー、ある浜辺の詩人、シュガー・ラッシュ、L.A.ギャングS、裸足のフラメンコ、パラノーマン、ラストスタンド
そこでラルフは、別のゲームに潜入して首尾よくメダルを手
に入れるのだが…。そのせいでゲームのバグが他のゲームに
伝染。しかもそのバグは、時間が経つと爆発的に増殖して手
がつけられなくなってしまうものだった。
その結果はゲームセンター全体の壊滅の恐れもある。果して
ラルフをその危機を防ぐことができるのか。そしてラルフの
悪役としての立場は…。さらにその陰には、伝説の悪役の存
在も隠されていた。
主に登場するゲームは、Felixの他にHero's Dutyと、Sugar
Rushという架空のものだが、その他にもストリート・ファイ
ターやパックマン、ポングなども登場し、特に日本製の著名
なゲームが物語に彩りを添えている。
その一方では、物語の背景がゲームセンターということもか
らも判るように、2010年12月紹介『トロン:レガシー』や、
そのオリジナルの1982年『トロン』へのオマージュと思われ
るシーンもあり、ファンには嬉しくなる作品だ。
原案と監督は、ラルフ・バクシ監督の許で『マイティ・マウ
ス』などを担当し、後には『ザ・シンプソンズ』なども手掛
けてきたリッチ・モーア。経歴のせいか従来のディズニー・
アニメーションとはちょっと違う過激さも感じられた。
なお上映には、『紙ヒコーキ』“Paperman”という短編アニ
メーションが併映される。この作品はモノクロで描かれてい
るものだが、その内容には1956年のロベール・ラモリス監督
『赤い風船』が思い出される素敵な作品だった。

『L.A.ギャングストーリー』“Gangster Squad”
アメリカ西海岸ロサンゼルスを舞台に、ギャング団と警察の
壮絶な戦いを描いた作品。
物語の舞台は1949年のロサンゼルス。当時その町はブルック
リン生まれのギャングのボス=ミッキー・コーエンによって
牛耳られていた。その手口は売春に麻薬、そして賭博。特に
賭博はシカゴ以西の賭博場から非合法な利益を上げ、その富
は街の政治家や警察までも支配していた。
そんなロス市警の中では、本部長のパーカーもコーエンを公
に捜査することはできない。しかし彼は一つの秘策を練って
いた。それは極秘に結成された部隊で直接ギャング団の根幹
を殲滅するというもの。そのため警察内で異端視されていた
メムバーが集められる。
その中心はジョン・オマラ巡査部長。彼を中心に昔気質のガ
ンスリンガーや盗聴のスペシャリスト。さらにはナイフの名
人やギャング団に内通する巡査までもが抜擢され、極秘の任
務が開始される。それは麻薬取引の車を強奪したり、賭博場
を強盗さながらに襲ったり…
この働きに、最初はギャング団側も抗争相手が仕掛けてきた
ものと疑っていた。その間にオマラのチームの捜査の網は、
着実にコーエン本人へと迫って行く。しかしついにその手口
がコーエンに露見してしまう時が来る。それはメムバーの家
族にも危機が及ぶ恐れがあった。
ミッキー・コーエンは、1997年の映画『L.A.コンフィデンシ
ャル』にも登場する実在のギャング。その牙城はロス警察な
どの執拗な捜査によって壊滅したとされている。しかしその
陰にロス警察・特殊部隊の活躍があったという話は史実とし
ては残されていない。
それにしてもこの特殊部隊の行動は、正に『必殺仕事人』で
あって、法律すれすれというよりは明らかに違法行為。その
活躍は映画的には痛快で面白いが、警察が公に認める訳には
いかないものだったようだ。
出演は、昨年5月紹介『MIB3』などのジョッシュ・ブロ
ーリン、同2月紹介『スーパー・チューズデー〜正義を売っ
た日〜』などのライアン・ゴズリング、同2月紹介『きっと
ここが帰る場所』などのショーン・ペン、それに同1月紹介
『ヘルプ・心がつなぐストーリー』などのエマ・ストーン。
他に、ニック・ノルティ、ジョヴァンニ・リビシ、マイクル
・ペーニャ、ロバート・パトリックらが脇を固めている。
監督は、2010年5月紹介『ゾンビランド』や2011年11月紹介
『ピザボーイ』などのルーベン・フライシャー。脚本は、ロ

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02月10日(日)
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