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On the Production
by 井口健二
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■バイオハザードV、天心の譜、Tiger & Bunny、ウーマン・イン・B、LIFE OF THE DEAD、388、ワーキング・ホリデー、BUNGO+Godzilla
だが、地元の人々の応対はひどく険悪だった。
それでも自家用車を乗り回す名士らしい中年紳士の協力で、
婦人の邸宅に辿りついた主人公は、婦人の遺品を整理する中
で、徐々にその田舎町を覆う恐怖の原因に近づいて行くのだ
が…。その田舎町には主人公の1人息子も彼のあとを追って
向かっていた。
共演は、『死の秘宝』や今年2月紹介『裏切りのサーカス』
などのキアラン・ハインズ、2006年4月紹介『ローズ・イン
・タイドランド』などのジャネット・マクティア。
原作は、サマセット・モーム賞受賞作家のスーザン・ヒルが
1983年に発表したベストセラー小説で、すでにテレビ化やラ
ジオドラマ、舞台劇にもなっているという作品。
その原作から、2010年10月紹介『キック★アス』のジェーン
・ゴールドマンが脚色し、監督は、2008年“Eden Lake”と
いう作品でシッチェス=カタロニア国際映画祭で審査員特別
賞など受賞しているジェームズ・ワトキンスが担当した。
そしてこの映画の製作は、2011年5月紹介『モールス』など
のハマーフィルムが担当。イギリスの名門ホラー映画ブラン
ドを引き継いで再生された映画会社が、最初に映画化権を獲
得した作品だったということだ。
なおラドクリフは、以降に“A Young Doctor's Notebook”
というテレビのミニシリーズと“Kill Your Darlings”とい
う作品が撮影完了。さらに“The F Word”という作品が撮影
中で、その後にはアレクサンドル・アジャ監督の“Horns”
というホラー・ファンタシーと、アニメ版“Pinocchio”の
主人公の声優が予定されているようだ。

『LIFE OF THE DEAD』
関西出身、2年前から関東在住という造形作家が、手作りし
たクレイアニメーションをネットで公開し、それが評判にな
りDVD化されるという作品をサンプルで鑑賞した。
内容は、題名から予想される通りのゾンビもので、世界中に
ゾンビが蔓延し、そんな中、たぶん東京下町の安アパートの
2階の部屋で偶然生き延びた引き籠もり外国人男性の行動が
描かれる。
といっても、描かれるのは過去のゾンビ映画とさほど変わら
ず、特に目新しいものではない。それがまあ、クレイアニメ
ーションで多少グロテスクな表現がされてはいるが、それも
特に限界に挑むという感じのものでもない。
ただ、約15分の作品1本に製作期間を1ヶ月以上かけ、手作
りでコツコツと作り続けたのが評価かな。でも造形には指紋
もベタベタ残っていて、テクニックとしてはそれほどレヴェ
ルの高いものとも思えなかった。
それにお話的にも、今回観させて貰った4話まででは、物語
は始まったばかりという感じで、この先がどうなって行くの
か。その辺に期待を持たせるという感じはあるが、でもまだ
海の物とも山の物とも着かないところだ。
因に作品は7話まで完成しているようだが、すでにネットで
の公開は終了しており、これは次のDVDの発売を待たなけ
ればならないようだ。
製作、脚本、監督、造形、声優…そのほか諸々は、音楽を除
いて全て中山裕幸の単独。音楽にも平岡英樹という人と併記
で中山の名前が掲げられている。因に第2話には挿入歌があ
りそれも中山が歌っているようだ。
なお11月28日リリース予定のDVDには、シーズン1として
第4話までの本編映像と、メイキング及び監督インタヴュー
などの特典映像が収録される予定。さらに第5話以降は、来
春シーズン2としてリリース予定となっている。
「キモかわいい」を通り越して「グロかわいい」という作品
のようだが、まだ物語は始まったばかりというもので、ここ
からの展開が作品の真価を問われるところ。是非ともシーズ
ン2も観せて貰ってその評価をしたいものだ。

『388』“388 Arletta Avenue”
1997年『CUBE』などのヴィチェンゾ・ナタリが製作総指揮を
務めたサスペンス作品。
トロント郊外の高級住宅街を舞台に、若い夫婦を突然襲った
恐怖が描かれる。それは、夫が朝出勤のため乗り込んだ車で
セットした覚えのない音楽が鳴り出すことから始まり、それ

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09月16日(日)
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