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On the Production
by 井口健二
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■シネマ歌舞伎・天守物語/海神別荘、マリリン・7日間の恋、ヘルプ・心がつなぐストーリー+年頭挨拶・ベスト10
世界各地の映画祭で受賞しているというテイト・テイラー。
実は原作者と同郷(ジャクソン出身)のテイラーは、原作が
60社から出版を拒否されていた頃に原稿を読み、出版されな
くても映画化すると約束していたそうだ。
* *
以上で昨年末までに試写で観た作品の紹介は終り。
昨年は359本の試写を鑑賞し、さらにサンプルDVDでの鑑賞
が12本と3本の特別映像などがあり、それらの合計374本の中
から350本ほどを紹介させていただきました。
(残りは諸般の事情で紹介を割愛しました)。
他に東京国際映画祭関連で鑑賞した作品が26本と、確認の
ため2回観た作品が40本、一般公開で観た作品など紹介の対
象としなかった作品が10本あり、その総計は450本でした。
(なお東京国際映画祭関連の報告は現在執筆中で、近日中に
掲載の予定です)
それでは恒例・僕の個人的なベスト10を発表します。対象
は2011年度に日本国内で一般公開された作品で、例年通りベ
スト10は、外国映画とSF/ファンタシー映画のそれぞれに
ついて選出してあります。
外国映画
1 ブラック・スワン(2011年1月紹介)
2 ソーシャル・ネットワーク(2010年10月紹介)
3 英国王のスピーチ(2011年1月紹介)
4 ゴーストライター(2011年7月紹介)
5 ウィンターズ・ボーン(2011年8月紹介)
6 神々と男たち(2011年1月紹介)
7 エッセンシャル・キリング(2011年5月紹介)
8 ツリー・オブ・ライフ(2011年6月紹介)
9 トゥルー・グリット(2011年1月紹介)
10 ブルーバレンタイン(2011年1月紹介)
自分で言うのもなんだが、余り特色のないベスト10になっ
てしまった。1〜3位はアカデミー賞も賑わした作品だが、
僕的にはこの順位だった感じだ。当初は第2位の作品の方が
上位のつもりだったが、最終的に後まで残った衝撃度で逆転
させたものだ。アカデミー賞では3位の作品が作品賞だった
が、それは無いだろうというのがテレビ中継を観ている時の
感想だった。この点では珍しく中継の解説者と意見が一致し
たものだ。
4〜7位の作品は一昨年の東京国際映画祭ワールドシネマ
でも上映されていたもので、それぞれ2回観ての素晴らしさ
を確認することができた。特に4位作品の物語及び映像の素
晴らしさ、5−6位作品のテーマの衝撃度、7位作品の映像
美は、ここ何年かの中でも出色の作品群だったと言える。
8位の作品はその時の紹介文を読んでいただければ、僕が
選んだ理由は理解していただけると思う。
9、10位は、僕自身が面白く観ることのできた作品を選ん
だ。特に10位の作品はベスト10を選ぶためにウェブで年度の
公開作品の一覧を観ていて真っ先に書き出したもので、その
時には自分でも理由はよく解からなかったが、自分の紹介文
を読み返して納得できた。正に僕の心の琴線に触れた作品と
言えるものだ。
SF/ファンタシー映画
1 ミッション:8ミニッツ(2011年8月紹介)
2 モンスターズ/地球外生命体(2011年6月紹介)
3 世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年3月紹介)
4 モールス(2011年5月紹介)
5 エンジェル・ウォーズ(2011年4月紹介)
6 大木家のたのしい旅行(2011年3月紹介)
7 ランスフォーマー/DSM(2011年7月紹介)
8 インシディアス(2011年6月紹介)
9 ミスター・ノーバディ(2011年2月紹介)
10 コンテイジョン(2011年10月紹介)
番外 こちら葛飾区亀有公園前派出所(2011年7月紹介)
1位に選んだ作品は、年間で最もSFマインドを感じさせ
た作品と言えるもので、この作品に関しては後でもう少し書
かせて貰いたい。
2、3位には似た感じの作品が並んでしまったが、全てが
手造りという第2位の作品の衝撃度は抜群だった。逆に3位
の作品は典型的なハリウッド大作だが、余分のことを全く感
じさせないシンプルさがSF作品として評価できる感じがし
たものだ。
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01月01日(日)
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