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On the Production
by 井口健二
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■トワイライト、Gドクター、恋人たちのパレード、果てしなき路/断絶、ジョン・カーター(特)、ウタヒメ、ニュー・イヤーズ・イブ+Alice
原因とは…。それは製作中の映画にも重大な影を落とし始め
る。
出演は、2001年『ロック・ユー!』などのシャニン・ソサモ
ン、2006年9月紹介『スネーク・フライト』に出演のタイ・
ルニャン、1997年のエイドリアン・ライン監督による『ロリ
ータ』でロリータを演じたドミニク・スウェイン。
他に、クリフ・デ・ヤング、イタリアでヴィットリオ・デ・
シーカ監督作品などに出演のファビオ・テスティらが脇を固
めている。
脚本は、ヘルマン監督とは1971年以来のつきあいというステ
ィーヴン・ゲイドス。本作は2人が映画製作を続けてきた間
での苦労や悲惨な状況など、様々な出来事が反映されている
そうだ。
そこで本作のエンドロールには、this film is true(だっ
たかな)という文字が表示される。ここで通常は、based on
a true eventというような言葉が使われるものだが、今回の
表示の意味は…、冗談にしてもかなり微妙に感じられるもの
だ。
またエンドロールにはfor laurieという記載もあるが、これ
はヘルマン監督の1971年作品『断絶』に主演したローリー・
バードという女優に捧げられているもの。彼女は無名の新人
を監督が主演に抜擢したものだが、その後26歳で自殺したそ
うだ。
従ってその女優起用の経緯などには、本作とも共通する要素
もあるものだが、今回の公開に併せてその『断絶』もニュー
プリントで再公開されることになっている。
その映画の内容は、LAからDCのロード・ムーヴィだが、
当時『イージー・ライダー』などが持て囃されたのとは一線
画した作品で、実は当時の評判はあまり芳しくなかったよう
だ。実際、今回試写も鑑賞したが風変わりな作品という感じ
だった。
ただ、使われている自動車(シェビーとポンティアックGT
O)などの時代背景には今観ると面白いものがあり、それな
りの興味を曳かれる作品とは言えそうだ。上映は同じ劇場で
レイトショーされるようだ。
『ジョン・カーター』“John Carter”(特別映像)
全米公開は来年3月、日本は4月13日公開が予定されている
エドガー・ライス・バローズ原作「火星」シリーズの実写映
画化について、約20分のフッテージ(部分映像)の紹介が行
われた。
紹介されたのは、@火星(解説したプロデューサーはmarsと
呼んでいたが、通訳はバルスームに統一していたようだ)に
行く前の地球での様子、A火星の到着して緑色人タルスとの
出会い、B緑色人に捕えられてのキャロット(火星の犬)と
の出会い、Cデジャー・ソリスの救出と戦闘、D処刑場での
大白猿との闘い、及び初公開の日本版予告編。
他に、コンセプトアートやキャラクターと出演俳優の比較、
撮影地の実景とVFXを施した背景映像、身長4mの緑色人
登場シーンの撮影風景などのメイキングがスライドで紹介さ
れた。
さらにバローズの原作や、今回の監督と脚本家についてもス
ライドを使って説明が行われた。因にプロデューサーの解説
によると、バロウズの原作では登場人物の心理面が描かれて
おらず、映画化に当ってはその点が主に補充されたとのこと
だ。
その脚本は、ピューリッツァ賞受賞者で『スパイダーマン』
の映画化のストーリーも手掛けたマイクル・シェイボンと、
『スパイダーマン』『レミーのおいしいレストラン』などの
ストーリーボードを手掛けたマーク・アンドリュースによっ
て執筆されている。
そして監督は、2003年『ファインディング・ニモ』や2009年
『ウォーリー』を手掛け、後者でアカデミー賞長編アニメー
ション賞を受賞しているアンドリュー・スタントンが初の実
写作品に挑んでいるものだ。
ということで、映像を観ての印象だが、VFXに関してはい
まさら特筆する事もないほどに見事なもので、それはファン
タシー・アドヴェンチャーの世界感を様々なクリーチャー、
さらに今回は巨大な緑色人との共演などのシーンも完璧に描
き出していた。
一方、ジョン・カーターの心理面に関しては、背景となる地
球での出来事がかなり克明に描かれており、それは戦闘シー
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12月18日(日)
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