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On the Production
by 井口健二
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■女殺油地獄、晴れた青空、大鹿村騒動記、TFDSM(特)、インシディアス、明りを灯す人、田中さん/ラジオ体操、極道めし+Lone Ranger
全部がフィクションとして楽しんでくれちゃうのかな。
いずれにしても、本作の物語はそれだけではないし、その後
に上映されたダイジェストの迫力あるアクションシーンは、
それだけで充分に満足できるものが満載されていそうな感じ
だった。
主演は、全3作通じてのシャイア・ラブーフ、ヒロイン役に
は本作が映画デビューとなるモデル出身のロージー・ハンテ
ィントン=ホワイトリーが扮している。
さらにジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブスン、ジョ
ン・タトゥーロのレギュラー陣に加えて、ジョン・マルコヴ
ィッチ、パトリック・デンプシー、フランシス・マクドーマ
ンドらが新たに登場するようだ。
製作と監督は、前2作と2005年7月紹介『アイランド』など
のマイクル・ベイ、脚本は、シリーズ前作と2005年4月紹介
『ザ・リング2』などのアーレン・クルーガー。全編の試写
を観たらまた紹介する予定だ。

『インシディアス』“Insidious”
後に人気シリーズになる2004年9月紹介『ソウ』の第1作を
手掛けた監督ジェームズ・ワン、脚本リー・ワネルのコンビ
による新たなホラー作品。
『ソウ』シリーズを2006年10月紹介の第3作で引退したワン
とワネルのコンビは、その後に2008年1月紹介『デッド・サ
イレンス』を発表しているが、本作もそれに続く本格的なホ
ラー作品だ。
物語に登場するのは3人の子供のいる一家。夫は学校の教師
で、妻はソングライターのようだ。そんな一家が、古い一戸
建ての家に引っ越してくる。そこは夫婦と3人の子供には充
分な部屋のある満足できる物件だった。
ところが引っ越し荷物の片付けを始めると、荷物の一部が紛
失したり、それが思いも寄らないところで発見されたり…。
やがて屋根裏から変な物音が聞こえ始め、赤ん坊の部屋に付
けたモニターからも異常な音声が聞こえるようになる。
さらに黙って屋根裏部屋に上がった長男が梯子から落ち昏睡
状態になるが、それは現代の医学では説明の付かない異常な
昏睡だった。そして夫妻が藁をも掴む気持ちで霊能者に助け
を求めると…。
出演は、夫役に2008年12月紹介『パッセンジャーズ』などの
パトリック・ウィルスン、妻役に2006年12月紹介『マリー・
アントワネット』などのローズ・バーン、長男役には2008年
『リボルーショナリー・ロード』のタイ・シンプキンス。
他に、2006年9月紹介『スネーク・フライト』などのリン・
シェイ、そして今年1月紹介『ブラック・スワン』にも出て
いたバーバラ・ハーシー、さらに脚本家のリー・ワネルらが
脇を固めている。
ホラー作品としてショックシーンなども楽しむことのできる
作品だが、実は、長男の昏睡の因果関係などがそれなりに面
白く丁寧に設定されていたもので、ただ脅かせばいいという
最近のスプラッターホラーとは一線を画する満足できる作品
だった。
なお、本作はエンドクレジットの後にちょこっとあるので席
を立たないように。

『明りを灯す人』“Svet-Ake”
昨年のカンヌ国際映画祭<監督週間>で正式上映され、国際
環境映画祭では劇映画部門のグランプリを受賞したキルギス
の作品。
主人公は、村の人から「明り屋さん」と呼ばれている男性。
彼には電気工事士の資格があるらしく、人の家に呼ばれては
電気配線の修理などを行っている。さらに彼は貧乏な家では
配線をいじって電力メーターを少し逆回転させてしまったり
もしている。
しかし彼の仕事はそれだけではない。それは行った先の家で
村から出ていった家族のことを心配したり、いろいろな心配
事の相談に乗るのも彼の日課だ。
そんな彼には大きな夢があった。それは風の強い村の入り口
の谷間に、風力発電施設を設けること。それは頻繁に停電す
る村の電力事情を解決するもので、そのため自宅に風力発電
機を設置して実験したり、すでに設計図なども描いていると
いう。
そして彼の夢を聞きつけた政治家たちが、彼の許に現れるよ
うになる。さらに中国人の投資家を接待する席に呼ばれたり

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06月12日(日)
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