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On the Production
by 井口健二
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■軽蔑、サンクタム、塔の上のラプンツェル・3D、Lily+バンコク遠征記(後編)
ものとのことだが、2009年に撮影された後、編集に1年近く
が費やされたとのこと。物語の主人公と同様に監督にも苦悩
があったようだ。
出演は、いずれも映画ではほぼ新人のジョッシュ・ロング、
レベッカ・ジェンセン、ルアナ・パラーモ、それにオリジナ
ルの短編版にも出演していたキャリー・ラトルッジ。他に、
作家でもあるジョン・ボーレンがエージェント役で物語を締
めている。
なお、監督の中島は、現在は“Arcade Decade”と題された
SFラヴ・ストーリーを、日米合作で2012年の公開を目指し
て準備中とのことで、その作品も期待して待ちたいものだ。
* *
以下には前回に続いてバンコク遠征記の後編を書きます。
『旅行2日目』
試合当日の2月13日は明け方から雨が降り始め、実はこの
日の午前中に観光でもという目論見は足元を掬われた。そこ
でホテルで朝食を取った後はしばらく様子を観ていたが10時
過ぎごろに雨も止んだので出掛けることにした。
そこでまずホテルのフロントで、バンコク市内を走る高架
鉄道スカイトレインの最寄り駅を確認しそこに向かった。こ
のスカイトレインはバンコク市内に2路線あって、中心街の
サイアム駅で相互に乗り換えが出来るが、僕が向かったサパ
ン・タクシン駅からは試合の行われるナショナル・スタジア
ム駅までが1本で、終点まで乗れば到着できるものになって
いた。
ところがこの駅に向かう途中でちょっとしたトラブルに遭
遇。実は駅までは徒歩で10数分の道程があったのだが、その
途中の交差点で信号待ちをしていたら突然何やら声を掛けら
れた。そこで咄嗟に‘I can't understand’と応えてしまっ
たのだが、するとそこにいた白人ぽい男性が、今度は極めて
流暢な日本語で「どちらに行くのですか」と話し始めた。
ここで、こいつは客引きと気が付いたが、話し始めてしま
うと相手はしつこい。それで困っていたところに、偶然その
交差点で椅子に座っていた老人が男を一喝してくれて、男は
引き下がったが、判らない声を掛けられても迂闊に応えては
いけない場所だったようだ。因に近くには日本人女性の観光
客もいたが、そちらには目もくれなかったようで、どうやら
男性専門の客引きだったらしい。午前中だというのに…
その後は道沿いに出ている屋台店を眺めたりしながら駅に
到着。ナショナル・スタジアム駅までの運賃は30バーツだっ
たが、試合の前後に観光することなども考えて、120バーツ
のOneday Passを購入。スカイトレインに乗り込んだ。
因にこのサパン・タクシン駅は、開設当初は終着駅だった
そうで、現在は反対方向にも複線で延伸されているが、駅構
内だけは単線のまま。従って同じホームに両方向の列車がや
ってくるが、高架線は見晴らしが良いので方向を間違える可
能性は少なそうだ。ただし乗車の位置が方向によって微妙に
異なっていて、それはちょっと慌てることになった。でもま
あ大したトラブルではなかったが。
車窓の風景は見晴らしも良く、途中でルンピニー公園など
も広がっていたが、冷房の効いた車内から観ていると如何に
も暑そうでここはパス。最初は中心街のサイアム駅で下車し
て、IMaxも併設されているシネコンの上映作品をチェックし
たり、旧正月の飾り付けなどを鑑賞。その後にナショナル・
スタジアム駅まで行って、準備の様子などを下見した。
因にシネコンは、1館は前々回紹介『ザ・ライト』と前回
紹介『抱きたいカンケイ』を上映中、もう1館では1月30日
紹介『ブルー・バレンタイン』、それに“BIUTIFUL”“The
Fighter”のアカデミー賞関連3作品が上映されていた。
これらの中では“BIUTIFUL”にちょっと心を引かれたが、
スペイン語の台詞にタイ語の字幕ではどうにも理解できそう
になく断念。一方、街中には歴史大作らしい“Eagle”とい
う作品のポスターが随所に出ていて気になったが、こちらは
近日上映作品とのことで、これは残念だった。
さらに向かったナショナル・スタジアム駅の近くでは、実
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02月27日(日)
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