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On the Production
by 井口健二
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■ロストパラダイス・イン・トーキョー、ロビン・フッド、信さん、バイオハザードIV、デイブレイカー、エクリプス+製作ニュース
の場所でもあったようだ。そしてその場所には、元凶アンブ
レラ社の一大拠点が所在し、その中枢へのアリスの襲撃が物
語の始まりとなる。
その襲撃を終えたアリスは、前作の最後に示された安息の場
所とされるアルカディアの地点を訪れる。しかし、そこには
半ば記憶を失ったクレアがいるだけだった。そこでクレアと
共に再び南下したアリスは、ロサンゼルスの刑務所に立てこ
もった人々と合流する。
そのアンデッドに取り囲まれた刑務所の屋上から観える港に
は、アルカディアという船名の書かれた巨大な船体が浮かん
でいた。果たしてアリスたちはアンデッドの群れを突破し、
その船に辿り着くことができるのか…?
第1作の監督で、その後2作は脚本と製作に回っていたポー
ル・WS・アンダースンが、本作では監督に復帰。『アバタ
ー』で開発された最新の3Dカメラを使って、2Dからのコ
ンバートではないフル3Dでの製作が行われている。
因にこの3D撮影は、試写の翌日に行われた記者会見での発
言によると、「従来なら距離を置いたパンチでもカメラアン
グルの工夫で当っているように観せられたが、3Dでは誤魔
化しが利かない」のだそうで、実際に出演者が指を骨折する
などかなり厳しかったようだ。
出演は、主演のミラ・ジョヴォヴィッチ、前作に引き続いて
のアリ・ラーター、それに本作から『プリズン・ブレイク』
で人気のウェントワース・ミラーが参加している。
他には、2008年8月紹介『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
などのショーン・ロバーツ、昨年11月紹介『サロゲート』に
出演のボリス・コジョー、またシリーズ第2作に登場して注
目されたシエナ・ギロリー扮するジル・ヴァレンタインも再
登場していた。
なお、上記記者会見でのジョヴォヴィッチの発言では、「シ
リーズが第13作を迎えても出演していたい」とのこと、また
現在妊娠中のラーターも、「次世代に引き継げるくらい頑張
りたい」とのことで、シリーズはまだまだ続きそうだ。
またファンならニヤリのミラーの初登場シーンには、脚本を
読んだ本人も嬉しくなったそうだ。

『デイブレイカー』“Daybreaker”
人類のヴァンパイア化が進んで真正な人間の数が極端に減少
したら、人間の生き血しか食料のないヴァンパイアはどうす
ればいいのか…。吸血鬼映画が次々公開される中で、正に新
機軸の作品が登場した。
物語は、すでに人間の数が“絶滅危惧種”と言われるまでに
減少した2019年が舞台。主人公はそんなヴァンパイア化した
世界でも人間の心を持ち、生き血の摂取は最小限に留めなが
ら食料用の代用血液の研究を続けている科学者。
その一方で彼の勤める会社は、兵士を雇って野に隠れた人間
を捕獲し、飼育して生き血を絞ってヴァンパイアに供給する
事業の元締めでもあった。しかし捕獲される人間の数も減少
し、生き血の供給が枯渇する日も近づいていた。
そんなある日、主人公は逃亡する人間を援助したことから人
間グループの接触を受ける。そこにはヴァンパイアから人間
に戻ったと称する男がいて、その復帰のメカニズムを科学者
の彼に研究してほしいと依頼してきたのだ。
そして自らも人間に戻りたいと願う主人公はその研究に協力
することになるが…
太陽光に当ると燃え尽きて灰になってしまうヴァンパイアが
昼間も行動できるようにするためのいろいろなアイテムなど
のギミックや、ヴァンパイアなのに人間に協力する政治家な
どの政治風刺的なものも含めて、いろいろな要素の盛り込ま
れた作品だ。
脚本と監督は、2003年に自主製作で“Undead”という作品を
発表しているマイクル&ピーター・スピエリッグ兄弟。その
作品が17の映画祭で上映されるなど評判を呼び、アメリカ/
カナダの配給を手掛けたライオンズ・ゲート社と契約して本
作が実現された。
そして製作された本作には、主演に1997年『ガタカ』などの
イーサン・ホーク、共演者にはウィレム・デフォー、サム・
ニールらのベテランを招いて、しっかりとした作品が作られ
ている。

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09月05日(日)
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