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On the Production
by 井口健二
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■隠された日記、アワ・ブリーフ・エタニティ、桜田門外ノ変、C&D3D、大江戸LD、ゴスロリ処刑人、さらば愛しの大統領+製作ニュース
のキャラクターはほとんど描かれていないそうで、そこに人
間的な肉付けをした脚色には、2008年12月紹介『レスキュー
フォース』の併映作品『爆走!!トミカヒーローグランプリ』
や、先月紹介した『GARO<我狼>』などの江良至が参加
している。
前回紹介した『半次郎』『武士の家計簿』に続いての幕末−
明治維新を背景とした作品となっているが、今回紹介の桜田
門外ノ変がちょうど150年前の出来事で、それを検証する時
期に来ているのかな。それにしても、その8年後が明治維新
ということは、後8年で明治150年。明治100年で騒いだ頃を
覚えている身としては、何ともあっと言う間の50年だった気
がしてきた。
『キャッツ&ドッグズ3D』
“Cats and Dogs: The Revenge of Kitty Galore”
本作は月初にも一度紹介しているが、今回は3D・日本語吹
き替え版での試写が行われ、再度鑑賞したので、その評価と
前回書き忘れたことを少し紹介しておく。因に本作の日本公
開は、ほぼこのヴァージョンで行われるようだ。
まず日本語の吹き替えについては、今回はいわゆるタレント
が声優を務めているものではなく、プロの声優が起用されて
いるので、それは何の心配もないと言う感じだった。オリジ
ナルの名優たちの共演も楽しめたが、これはこれでOKの吹
き替えだろう。
また3Dに関しては、VFXを昨年12月紹介『スパイアニマ
ル/Gフォース』なども手掛けたソニー・イメージワークス
が担当しており、これも手慣れたものという感じ。画面から
飛び出してくる感はあまりないが、全体的に落ち着いた3D
感が楽しめた。
それともう1点、前回書き忘れたのは、本編の前に“Looney
Tunes”の短編が併映されることだ。しかもこれが“Wile E.
Coyote and Road Runner”の1篇で、昔からのファンの自分
としては嬉しいおまけだった。
内容は、いつものように獲物を狙う腹ぺこコヨーテと、その
罠を見事に掻い潜ってしっぺ返しをするロードランナーのど
たばたが描かれる。さらにこの作品も3Dで、特に今回は、
テーマが「バンジージャンプ」なので、その3D感も抜群と
いう感じのものだった。
ただし、この併映作に関しては、情報がほとんど伝えられて
おらず、ウェブ上で探しても見付からない。実は正式な原題
やコピーライトも把握できなかったのだが、内容がバンジー
ジャンプということでは、それほど昔の作品とも思えず、こ
れは新作なのかな?
でもお話は、昔通りの過激な内容で、昔からのファンとして
は大いに満足できた。
本編の方は、多少お子様向けという感じではあるが、この併
映作品は大人にも楽しめること請け合い。特に、コヨーテの
何度失敗しても負けない不屈の精神は、社会でもがいている
今の日本人に勇気を与えてくれる作品とも言える。
子供に付き合わされて観に来たお父さんが、ここでは大いに
沸いてくれそうだ。
なお、前々回の記事に少し誤りがありましたので、記事の修
正を致しました。
『大江戸りびんぐでっど』
歌舞伎座の舞台面をHD撮影して映画館で上映する「シネマ
歌舞伎」シリーズの第12弾。昨年12月に「歌舞伎座さよなら
公演」の一環として上演された宮藤官九郎脚本・演出による
新作歌舞伎がHDカメラによって撮影されている。
物語は、江戸で新島のクサヤを売っている女が主人公。女は
新島で夫を殺され、その夫が代々受け継いできた秘伝のクサ
ヤ汁による干物を江戸で販売していたのだが、その匂いのせ
いで売れ行きははかばかしくない。
その頃、品川宿には甦り=「らくだ」の一群が現れていた。
そいつらはいくら刀で切りつけても死なず、その上、生きた
人間の肉を食らってその仲間を増やす。この事態に奉行の登
場となるが、ここで1人の男が事を取り成して「らくだ」の
管理を任される。
その後の男は、殺しても死なない「らくだ」たちを、危険な
仕事に従事する「はけん」と呼ばれる労働力に仕立て上げ、
江戸中の危険な仕事場に送り出していた。しかしそれは、江
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08月15日(日)
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