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On the Production
by 井口健二
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■後ろから前から、闇の列車光の旅、ダレン・シャン、アーサーと魔王マルタザールの逆襲、ビバ!ラブ、空を歩く少年+製作ニュース
“Arthur et la guerre des deux mondes”も製作されてい
るようだ。
前作で魔王マルタザールからミニモイの王国を守って人間界
に帰還したアーサー。そんなアーサーに、10回の満月を経て
再びミニモイの国を訪れるチャンスがやってくる。しかし無
理解の父親によってそのチャンスは潰えそうになるが…
原作本は全4冊あるもので、その内の最初の2冊から第1作
の映画化が行われたようだ。このため今回の映画化は原作で
は3冊目のお話となるものだが、前作は2冊分で内容が盛り
沢山だったのに比べると、多少物足りないのは原作が1冊だ
けのせいなのかな。
でもまあ本作は、映画化第3作への繋ぎの部分である訳で、
この結末から第3作で起きそうな物語を考えると、この手の
シリーズでは楽しみは後に残して置くのが常套手段なのかも
知れない。
出演は、フレディ・ハイモアとミア・ファーロウ、それに母
親役のペニー・バルフォーは前作に引き続き登場。ただし、
何かとひどい目に遭う父親役は、昨年3月紹介『お買いもの
中毒な私!』などに出演のロバート・スタントンに交替して
いる。
一方、英語版の声優には、前作ではマドンナ、ロバート・デ
ニーロ、デヴィッド・ボウイなど錚々たる顔ぶれが登場した
が、今回はハイモアと王子役のジェイミー・ファーロン、マ
ックス役のスヌープ・ドッグ以外は交替している。
そのセレニア姫役は『ハナ・モンタナ』にゲスト出演のある
セレナ・ゴメス、マルタザール役には『ルル・オン・ザ・ブ
リッジ』などのルー・リードと、いずれも歌手でも実績のあ
る2人が担当した。また王様役は『バビロンA.D.』などの
デイヴィッド・ガスマンが担当。
さらに『NINE』に出演のファーギーことステーシー・フ
ァーガスンや、『ウルヴァリン』などに出演のウィル・アイ
・アムらが新たな声優として登場している。ただし、日本公
開は全て吹き替えになるようで、この声優が聞けるのは試写
だけだったようだ。
『ビバ!ラブ』“경축!우리사랑”
「真!韓国映画祭2009」と題して12月26日から名古屋の映画
館で上映されていた4本の韓国映画が東京のポレポレ東中野
他、全国の映画館で順次上映されることになり、その1本目
としてこの作品の試写が行われた。
物語は、娘が突然家を出て、結婚寸前だった娘の元カレを慰
める立場になった中年の主婦が、ふと情にほだされて21歳も
年下の若者と…それで妊娠までしてしまうというもの。
現実に起きてしまったらかなりの修羅場になりそうなお話だ
が、これをある意味あっけらかんと、それでいてあってもお
かしくないような物語に仕上げている。その辺の状況の設定
が実に巧みにされていた。それに何とも大らかな結末が嬉し
い作品だった。
韓国映画と言えは、ここ何年かは韓流ブームということで、
韓流スターの出演する作品が持て囃されてきた訳だが、その
種の作品は韓国本国でも興行成績が頭打ちになっている状況
のようだ。
それに対して韓国でもインディペンデンスの映画はあるよう
で、そのような作品を紹介する目的で始められたのがこの映
画祭のようだ。因に映画祭はこの後、全国を巡業することに
なっている。
なお出演は、2008年8月紹介の『ファム・ファタール』で伝
説の女スリを演じていたキム・ヘシク(主演は初のようだ)
と、2004年8月紹介の『春夏秋冬そして春』や、2007年12月
紹介の『アドリブナイト』などに出演のキム・ヨンミン。
監督は、本作が長編デビューとなるオ・ジョムギュン。短編
映画では受賞歴もあるようで、またすでにテレビ放送された
長編作品もあるが劇場用長編は初とのことだ。1959年生まれ
とのことでかなり遅咲きだが、しっかりした演出はさすがの
ものだった。
日本のインディペンデンスは、何だか青臭い作品が多い気が
するが、このような年齢の監督がしっかりとした作品を撮れ
るというのは、それなりの体制が整っているということのよ
うにも思える。映画を文化として観る環境は、日本より韓国
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02月07日(日)
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