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On the Production
by 井口健二
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■ハート・ロッカー、隣の家の少女+製作ニュース
実現するかも知れないという訳だ。ただし、カウント伯爵と
言えば、昨年Googleのセサミストリート40周年記念ロゴでも
単独で登場するほどの人気キャラクターだし、そのイメージ
を壊さないようにするにはいろいろ制約も多そうだ。そんな
制約の中でシーゲル、ストール、ボーリンがどんな物語を作
り出しているか、最近のヴァンパイア・ブームとも併せて、
楽しみな作品になる。
ただしボーリンには、シーゲル、ストールの師匠筋に当る
ジャド・アプトゥから“Bridesmaids”という作品の監督の
オファーも来ているそうで、その合間を縫っての脚本執筆と
なるのか…。今後も紆余曲折がありそうだ。
* *
日本では3月12日公開予定の『シャーロック・ホームズ』
は、昨年末に公開されたアメリカを含む全世界での興行成績
がすでに3億8900万ドルに到達し、さらに日本、フランス、
ドイツなどが未公開ということでは、今後にかなりの上積み
が予想されるものだ。今年のアメリカ正月映画にはお化けが
いるから余り目立たないが、かなりのヒットになっていると
言える。そこで当然のことながら続編の情報が流れ始めた。
それはまず製作者のジョール・シルヴァがワーナーからの
「続編もガイ・リッチー監督を期待する」との要請を受諾、
一方、リッチー監督が次回作として検討していたDCコミッ
クス原作のエイリアン・ハンター物で“Lobo”という作品に
は延期の発表が行われ、さらにロバート・ダウニーJr.が、
主演の予定されていた西部劇SF“Cowboys and Aliens”か
らの降板を発表…といった具合で、一気に話が進んでいるよ
うだ。
ただし製作者のシルヴァは、「その前に、第1作のヒット
の要因を分析する必要がある」として、性急な製作はしない
方針の様子だったが、チャンスは逃さないのがハリウッドで
もある訳で、すでにキーラン&ミシェル・マロニーというコ
ンビによる脚本が着手されているとの情報もあって、これは
本当に製作が早まりそうだ。
その続編では、いよいよ宿敵モリアティ教授(ブラッド・
ピットが演じるとの情報もある)との対決も行われることに
なりそうだが、ダウニーJr.はともかく、ワトソン役のジュ
ード・ロウのスケジュールはどうなっているのか、またレイ
チェル・マクアダムスの出演はあるのかなど、気になるポイ
ントはいろいろある。
取り敢えず今回は、続編が動き出したと言う報告をしてお
くことにしたい。
* *
続いてもワーナーの話題で、元々は姉妹会社のニューライ
ンが1995年と1997年に製作したヴィデオゲームを原作とする
映画シリーズ“Mortal Kombat” の第3弾の計画が報告され
ている。
このシリーズでは、第1作はその後の2002年に『バイオハ
ザード』も手掛けるポール・S・アンダースンが監督して、
それなりの評価を得ていたようだ。しかし“Mortal Kombat:
Annihilation”と題された第2作は、第1作の撮影監督で、
2006年の『バタフライエフェクト2』なども手掛けるジョン
・R・レオネティが監督を引き継ぐものの、さほどの評価は
得られなかった。さらに第3弾に関しては、2006年2月15日
付第105回でも報告したように、ラッセル・マルケイ監督な
どが計画していたこともあったものだが、結局その計画は頓
挫してしまったようだ。
そのシリーズが13年のブランクを経て復活するものだが、
今回はその脚本に、上でも紹介したHollywood Blacklistの
2009年版に“Shimmer Lake”という脚本が掲載されたオーレ
ン・ウズィエルという脚本家の起用が発表されている。因に
“Shimmer Lake”は、地方都市で起きた銀行強盗とその事件
を追うシェリフを描いているが、その時間経過は時制を遡る
形で進められ、全体としてはダークコメディのジャンルに入
る作品だそうだ。
という脚本家が第3弾を手掛けることになるようだが、コ
メディは映画の基本の一つでもあるし、そのジャンルの脚本
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02月01日(月)
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