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On the Production
by 井口健二
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■第182回
“Stargate…”以前には、ハワイが舞台の“Baywatch”にも
一時期出演していたものだが、何れも主演という訳ではなか
った。ただし現在製作中のセルヴィデオ向けの“Stargate:
Extinction”では主演もしているようで、これからブレイク
する可能性は高そうだ。シュワルツェネッガーが主人公を演
じたときもほぼ無名だったのだから、ここでそういう俳優が
選ばれるのも順当と言ったところだろう。
脚本はまだ完成していないようだが、撮影はブルガリアと
南アフリカで行われることになっている。製作はライオンズ
ゲイト、ミレニアム、ヌ・イメージスと、2009年3月15日付
第179回で紹介したパラドックス社。前の3社の共同製作は
最近のジャンル映画では老舗級だ。
それから今回の映画情報をアメリカのデータベースで検索
し直したら題名が“Conan”だけになっていた。改題の発表
はまだ無かったと思うが、チェックするときには気をつける
必要がありそうだ。
* *
前々回に公開日を報告した“Pirates of the Caribbean:
On Stranger Tides”の製作に関して、その撮影が今年の夏
にハワイのオハフ島とカウアイ島で行われるとの報告がされ
た。
その他の製作状況はあまり変わっていないようだが、公開
まで1年を切っての撮影開始となるもので、その分、脚本に
じっくり時間を掛けているにしても、VFXなどに掛ける時
間が充分に取れるのかどうか、多少心配になるところだ。
ただまあこれで、主演のジョニー・デップには、前回も紹
介した“The Tourist”にじっくり取り組んでもらえること
にはなりそうで、俳優のスケジュール的には好都合と言えそ
うだ。後は、両作品がトラブル無く撮影されることを祈りた
いものだ。
因に、この撮影に掛けられる予算は8500万ドル(85億円)
だそうで、世界不況下のこの時期に、黙っていてもそれだけ
のお金が落ちる撮影地の地元は大いにラッキーだという意見
もあるようだ。
* *
次もディズニーの話題で、いよいよ『アリス・イン・ワン
ダーランド』の公開も近づいてきたティム・バートン監督の
次ぎなる計画として、“Maleficent”という題名が報じられ
ている。
この題名は、何を隠そう1959年にディズニーが映画化した
『眠れる森の美女』(Sleepng Beauty)でオーロラ姫を眠り
に陥れる魔女の名前。つまりぺローやグリム童話でも知られ
る物語を魔女の側から描こうとするもので、『アリス…』で
は1951年映画化の『不思議の国のアリス』の後日談を描いた
バートン監督が、再びちょっとに捻ったディズニーアニメー
ションの再構築をするという計画だ。
元々バートン監督は、映画界でのキャリアの第1歩をディ
ズニーのアニメーターとして記したもので、ディズニーアニ
メーションへの尊敬の念には疑いの無いものだが、その視点
での物語の再構築には期待が持てる。ただしこの魔女は、デ
ィズニーアニメーションに登場する幾多の魔女の中でも、最
も性悪とも言われている存在で、その立場に立っての物語が
一体どうなるのかも楽しみだ。
ただバートンの監督では、主人公の魔女役は『アリス…』
にも登場のヘレナ・ボナム・カーターが演じるのでは…?と
いう意見もあるようで、その辺ではいろいろ心配する人もい
るようだ。
* *
最後にもう1本新しいニュースで、ソニー・ピクチャーズ
が、2007年にアメリカのSF作家ジェフ・サマーズが発表し
た“The Electric Church”という長編小説の映画化権を獲
得したことを発表した。
この原作は、元々はエッセイストで、2001年頃から小説も
書いていたサマーズが満を持して出版した作品とのことで、
紹介文によると、ジョージ・オーウェルやフィリップ・K・
ディックを思わせるアンチユートピアを舞台にした『ブレー
ド・ランナー』のようなアクションスリラーが展開されてい
るようだ。
そしてこの作品には、アヴェリー・ケーツという同じ人物
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01月25日(月)
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