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On the Production
by 井口健二
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■第181回
演じているジェームズ・ピュアフォイ、赤色人の王子サブ・
サン役に2009年2月紹介『パニッシャー』などのドミニク・
ウェスト、緑色人の老女サルコジャ役に4月日本公開予定の
“Clash of the Titans”のリメイクにも出演しているポー
リー・ウォーカー。そして、原作者のエドガー・ライス・バ
ローズ役として、『Disney'sクリスマス・キャロル』に出演
していたダリル・サバラという1992年生まれの俳優がキャス
ティングされている。
 脚本は、『スパイダーマン2』の映画用ストーリーを手掛
けたマイクル・シェイボン。その脚本を『ウォーリー』など
のアニメーション監督アンドリュー・スタントンが改訂し、
初の実写作品として監督も担当するものだ。
 映画の全米公開は、2012年夏に予定されている。
        *         *
 最後に記者会見の報告で、1月15日に日本公開される映画
『かいじゅうたちのいるところ』のプロモーションとして、
製作者と監督スパイク・ジョーンズ、主演マックス・レコー
ズによる来日会見が行われた。
 作品については、すでに昨年11月に紹介しているのでそち
らを参照していただくとして、会見では映画に登場するかい
じゅうたちの創造の方法について質問してみた。ただしこの
質問は、本来的にはVFXのスタッフに聞くべきものだが、
今回はその方面からの来日はないし、実は会見で質問が途切
れそうになったので無理を承知でしたものだ。
 その回答は、まず製作者からは「主演が子役なので、CG
Iなど使わずに、出来るだけ自然な形で撮影できる方法を検
討した」というものだった。そして監督からは、「かいじゅ
うの演出は極めて危険なもの。こちらの言うことはなかなか
聞いてくれないし、ほら僕は指まで食われちまった」と、指
を内側に曲げて失ったように見せるパフォーマンスまでされ
てしまった。
 この後を受けて、主演のレコーズが「実際の撮影は、着ぐ
るみの中にオーストラリア人の俳優が入って行われたので、
普通に俳優と対しているようにできたし、別にそこで難しい
ところはなかった」という発言を聞くことができた。
 この質問は、元々上記のように無理を承知でしたもので、
僕自身が事前に回答は予想して、それ以上の回答を期待して
いたものではなかったが、監督のパフォーマンスや特に主演
のレコーズが真面目に答えてくれたのは期待以上だった。
 最近の記者会見は、事前に質問の仕込まれていることが多
くて、僕自身がその質問者を依頼されているとき以外はなか
なか質問のチャンスも無いが、今後も出来るときには面白い
回答を貰える質問をして行きたいものだ。

 ということで、今年もこんな調子でやっていきますので、
何卒よろしくお願いいたします。

01月03日(日)
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