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On the Production
by 井口健二
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■ASSAULT GIRLS、ホワイトアウト、ゼロ年代全景+製作ニュース
一方、主人公の恋人役を演じるキャメロン・ディアスは契約
されたようで、ミシェル・ゴンドリー監督の許、セス・ロー
ゲン、ジェイ・チョウらと共に新シリーズの開幕を目指す製
作がスタートされそうだ。
なお、本作の全米での公開日は当初予定された来年夏から
下がって2010年12月10日になったようだが、この同じ日には
ディズニーから1982年作の続編と言われる“Tron Legacy”
の公開も予定されており、週末トップの座を巡る争いは熾烈
になりそうだ。
* *
続いては続編の話題をいくつか。
まずは、2008年に公開されて全世界で6億ドル越えの興行
を達成したウィル・スミス、シャーリズ・セロン共演のスー
パーヒーロー・コメディ『ハンコック』(Hancock)の続編
が計画されている。
この情報は、前作を監督したピーター・バーグがトロント
映画祭の席で発言したものだが、それによると、「スミス、
セロン、それにPRマンを演じたジェイスン・ベイツマンの
再共演はある」とのことだ。また脚本は『24』などを手掛け
るアダム・フィエロと、フィエロ製作の人気シリーズ“The
Shield”などのグレン・マザラが執筆中。物語は厳秘とのこ
とだが、どうやらハンコックがスーパーパワーを失っている
状態から始まるようだ。
ただし現状では脚本は未完成で、このため監督の発言とは
裏腹に主演者たちとの出演契約も結ばれていない。従って、
製作会社のソニー/コロムビアからも公開予定などの情報は
流されていないが、上記の大ヒットなら出演交渉が大変でも
やらざるを得ないというのがハリウッドの観測のようだ。
* *
お次もコロムビアからで、2007年の公開で1億ドル越えの
興行を記録したニコラス・ケイジ主演『ゴーストライダー』
(Ghost Rider)の続編の脚本を、1998年に始まった『ブレ
イド』シリーズなどのデイヴィッド・ゴイヤーに依頼してい
ることが発表された。
因に、ゴイヤーは前作にも関わっていたが、その肩書きは
製作総指揮で、脚本は監督を務めたマーク・スティーヴン・
ジョンスンが担当していた。その際にゴイヤーが脚本に口を
挟んだか否かは明らかではないが、続編ではそれが正式に依
頼されているものだ。それに前作では、地獄の使者との闘い
など設定を語るのが精一杯で、本来の物語やアクションには
物足りない感じもしたが、ゴイヤーがその辺をどのように修
正してくるかも楽しみだ。
ただしこの計画は、まだ本当に初期段階で今後の製作スケ
ジュールも全く公表されていない。とは言うものの、実は本
作はマーヴェル・コミックスを原作としているもので、9月
6日付で紹介したディズニーによる同社の買収により、もし
かすると映画化権が回収される恐れもあるとのこと。それを
回避するためには、映画会社側は継続的に続編の計画を打ち
出す必要があるとのことで、今後はマーヴェル案件を抱える
他の各社にもこの動きは波及しそうだとのことだ。
ディズニー/マーヴェルからも新作は登場するだろうし、
この動きが波及すると、ここ数年はマーヴェルヒーローの活
躍がさらに頻繁になることは間違いない。
と言うことでそのマーヴェルヒーローの活躍では、2010年
には“Iron Man 2”などが予定されているが、さらに2011年
になると、まず先に報告した“Spider-Man 4”の全米公開が
5月6日に決定したのに続いて“Thor”が6月17日、“The
First Avenger: Captain America”が7月22日の公開とされ
ており、丁度1カ月と1週間おきの連打を浴びせる計画。こ
の他にも『X−メン』のスピンオフなどもあり、正に大攻勢
という感じになりそうだ。
キャラクターなど権利の王国とも言われるアメリカだが、
1社の権利でこれだけ動くのは、ハリウッドの100年を越え
る歴史の中でも希有なことと言えるだろう。
* *
ところで上記“Iron Man 2”の全米公開は、来年5月7日
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09月27日(日)
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