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On the Production
by 井口健二
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■第173回
と言えそうだが、スワンク主演の『P.S.アイラヴユー』
が公開された直後にこの内容はニヤリとするところだ。
なおスワンクは、2007年7月に紹介したホラー作品の『リ
ーピング』にも主演していたが、案外この種のジャンル作品
が好きなのかな? 因に、共同脚本のオアはすでに撮影完了
したシリーズ第4作“Underworld: Rise of the Lycans”の
原案にも名を連ねている人のようだ。
製作は、以前にも紹介したハマー+スピットファイア共通
の出資会社HSメディアが製作費を調達し、撮影はアメリカ
東海岸で行われることになっている。ハマーではこの他に、
今年10月1日付の第168回で紹介したスウェーデン映画“Let
den ratte komma in”の英語リメイクという計画も発表され
ており、老舗の復活は順調に進んでいるようだ。
それから第1作として紹介された“The Wake Wood”は、
娘を失った両親を巡る物語とのこと。2005年にニール・ジョ
ーダン監督、キリアン・マーフィ主演で映画化された『プル
ートで朝食を』などの製作総指揮を務めたブレンダン・マッ
カーシーが脚本と製作を手掛けているものだ。
* *
ここからは続報で、その最初は2007年3月1日付第130回
で紹介した実写版“The Sorcerer's Apprentice”のタイト
ルロール、つまり「魔法使いの弟子」役に、“Knocked Up”
(無ケーカクの的中男)に出演していたジェイ・バルチェル
の起用が発表された。
『ナショナル・トレジャー』のジョン・タートルトーブ監
督によるこの作品では、すでにニコラス・ケイジが魔法使い
役で出演することも発表されているものだが、『マイティ・
ジョー』などのローレンス・コナーとマーク・ローゼンター
ルのオリジナル脚本から、日本では来年3月公開予定の『ベ
ッドタイム・ストーリー』を手掛けたマット・ロペスが最終
稿を担当した物語は、現代ニューヨークを舞台に、魔法使い
が弟子を求めて彷徨う話が展開されているようだ。
なおバルチェルは、“Knocked Up”のセス・ローガンと共
に“Jay and Seth vs.the Apocalypse”という作品を進めて
いる他、2006年11月15日付第123回で紹介したドリームワー
クス・アニメーション作品“How to Train Your Dragon”の
声優も務めており、何となく頼りない感じの役柄がお似合い
の俳優ということだ。
* *
お次は、2005年11月1日付第98回に別記事の関連で題名だ
け紹介した“Atlantis Rising”の映画化が、ドリームワー
クス製作で進められることになり、その計画に、『アンダー
ワールド』シリーズを手掛けるレン・ワイズマン監督との契
約が発表された。
原作は、プラティナム・スタジオ刊行による全5巻のミニ
シリーズとのことで、その物語は、深海深くに生き残ってい
た古代の大陸アトランティスの末裔が、今までは地表に棲む
人類との競合は避けてきていたものの、人類の無秩序な海洋
開発に耐え切れず、ついに人類に反攻を始めるというもの。
今まで宇宙からの地球侵攻を描いた作品はいろいろあるが、
地球内部からの驚異というのは珍しいとのことだ。
しかもアトランティスは、古代ギリシャ時代に記述された
プラトンの原典でも、強大な軍事力を持った超文明国家とさ
れているもので、これは凄いことになりそうだ。水を表現す
るCGIもかなりリアルになってきているし、面白い作品を
期待したい。
因に深海からの驚異ということでは、1989年ジェームズ・
キャメロン監督の『アビス』が思い浮かぶが、このときは超
高圧の星から来た異星人という設定になっていた。またアト
ランティスものでは、人間がその地を訪問するという物語は
過去にもいろいろあるようだが、軍事力による全面対決とい
う展開は新機軸のようだ。
なおワイズマン監督とドリームワークスでは、本作の前に
“Motorcade”というスリラー作品の準備も進めており、今
回の計画はその後に進められることになっている。
* *
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12月15日(月)
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