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On the Production
by 井口健二
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■メモリー〜君といた場所〜、シャークウォーター、きみの友だち *熊本遠征記後編
突然発車ベルが鳴り出した。実はその時に出来ていた列は、
その後に発車するエル特急のもので、僕の乗る計画の普通列
車はホームの中央部に短く2両編成で止まっていたのだ。
つまり、鹿児島本線も都市間の特急は現在も10両編成以上で
運行されているようだが、その他のローカル線は豊肥本線と
同様の2両編成のワンマンカーとなっており、その車両は長
いホームの中央付近に止まっていたのだ。しかし、跨線橋の
階段を中央側でない方に降りてしまった僕には、階段の陰で
その車両が見えなかったという訳だ。
それに気付いて慌てて電車のところまで走ったが、目の前で
扉が閉まってしまった。しかし、このとき僕の走って行った
のが運転席の側だったために、運転士が気付いて扉を開けて
くれた。これでことなきを得たが、この電車を逃すと門司着
が1時間ほど遅れるところだった。ここでの教訓としては、
時間に余裕を持つのが一番だが、そうもできないときは、地
方の駅では、ホームは長いが列車は短いこともある、という
ことを忘れてはいけない。
この後は、久留米で準急に乗り換え、小倉からは普通電車に
乗り継いで20時04分門司に到着した。そして予定通り2時間
半の余裕を持って、門司駅から徒歩5分ほどにある「もじ楽
の湯」というスーパー銭湯で入浴できた。
この銭湯は天然温泉ではないようだが、この日は曜日と時間
の関係か入浴客も少なくゆったりと入浴できた。特に、玄界
灘に臨む露天風呂は、夜間で真暗だったし、また雨上がりと
いうことで多少のカルキ臭はあったが、広々とした玄界灘は
実感でき、格別の気持ちの良さだった。
さらに入浴後は、試しに下関まで行ってみたが、弁当などの
売店はすでに閉まっていて、結局ふぐ弁当は買えなかった。
今回の旅行で一番残念だったのは、これを食せなかったこと
になりそうだ。そして、下関駅から帰路のムーンライト九州
に乗り込んだ。
        *         *
旅の4日目は、ムーンライト九州が06時47分新大阪着、ここ
で07時08分米原行の新快速に乗り込むことから始まった。
実は、計画では大阪での始発に乗り込む予定だったのだが、
行きに物色したお土産を買うために新大阪まで来たものだ。
ところが狙っていたお土産は販売時間が8時からで購入でき
ず、結局ありきたりな土産となってしまった。それなら大阪
で始発に乗れば良かったのだが、新大阪では比較的込み合っ
ていた電車もほどなく空き始めて、途中からは着席すること
もできた。
米原から大垣は普通電車を乗り継ぎ、大垣からは新快速で浜
松に向かった。その後は、興津、沼津、熱海、小田原と乗り
継いで小田原へ。小田原では、そのまま東京まで乗って行っ
ても良かったのだが、目的地が新宿方面なので湘南新宿ライ
ンに乗り換えることにした。
それにしても、浜松から東京まで3回も乗り換えなければな
らないのはどうしたものか。沼津−熱海間は運行会社が変る
から仕方ないにしても、浜松−沼津くらいは1本で来て欲し
かったものだ。
出来たら浜松−三島間に快速列車があったらもっと良い。逆
に沼津−東京間は朝夕に直通列車があるのだから、静岡県内
のダイヤももう少し考えてほしいと思ったところだ。なお、
浜松−熱海という列車はあるが、浜松着11時03分の新快速に
接続する列車がないものだ。
実際、この日に浜松から小田原(東京)に一緒に乗り継いだ
人はかなり多く、青春18切符を使って京都近辺から東京に向
かっていた人もいたようだ。これを新幹線の集客の障害にな
るとでも考えているのなら哀しいことだ。
なお、車内で隣に座った人のメモが見えてしまったが、その
人は京都駅を05時30分頃に出たようだった。たぶん始発だっ
たのだろうが、始発からの乗り継ぎでも、僕が07時30分頃に
京都駅を通過したのと同じ電車になっているのだから、乗り
継ぎダイヤの悪さが解る気がしたものだ。
        *         *
ということで、どうにか4日間の熊本遠征を終えることが出

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04月20日(日)
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