ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460300hit]
■奇跡のシンフォニー、ハブと拳骨 *熊本遠征記前編
しかし、ムーンライト九州の時刻表を調べている内に、門司
から博多までが異様に時間が掛っていることに気付いた。し
かも門司では先に区間快速が出発していることも発見した。
そしてその列車で、途中駅から熊本行に乗り換え、熊本から
豊肥本線に乗り継ぐことで、10時23分に光の森駅到着。連絡
バスで開門前に競技場に着けることが判明したのだ。
そこで、さらに帰路も同じルートで検討すると、門司に20時
04分到着。同駅をムーンライト九州が発車するまで2時間半
近い時間の余裕が出来ることも判明した。
実は今回の旅行日程では宿を取らないので、入浴の問題が生
じていた。春先で涼しい時期とはいうものの、出来れば毎日
の入浴は欠かしたくないものだ。このため、初日は家で入浴
後に出発と決め、2日目は大阪でスーパー銭湯を使うことと
し、3日目を門司にある同様の銭湯に入ることにした。この
ため2時間半の余裕は好適のものとなった。
なお、スーパー銭湯は各地にできているので、このような旅
には好都合と言えるが、実は大阪では最初に行こうと決めて
いた銭湯が、ネット上の評価で極めて低いレヴェルにあるこ
とを発見し、別の銭湯を探し直したこともあった。
と、ここまでは全てネット上での情報だけで組み立てたもの
で、まさに机上の計画を作り上げたものだ。なお4日目大阪
に着いてからは、昼間の鈍行を乗り継いで東京に向かうこと
にした。これは1度くらいはそんなことをしても良いかな…
とも思ったからだ。
* *
さて、出発日は3月21日。前日の平塚競技場での応援の後は
心静かに出発の時を迎えたかったが、実はこの日にちょっと
大きな映画の完成披露試写会もあって、昼間はそれに出かけ
て一旦帰宅、夜10時頃に改めて出発とした。このため、当初
は小田原まで小田急を使って、青春18切符を1日分浮かせる
ことも考えたが、昼間の試写会行きにも使えばその方が効率
が良いことも考えて、東京駅からの乗り込みとした。
こうして22時51分、ムーンライトながらの東京駅出発で旅行
が始まった。
* *
2日目の最初の目的地は大垣。僕は子供の頃に東海道線の沿
線に住んでいたこともあり、列車の音は子守歌のようでもあ
ったので、車内でも熟睡して終点へと向かって行った。ただ
し、事前の検討で大垣での乗り継ぎ時間が2分しかないと判
っていたので、多少早めに起きて準備はした。そして大垣で
は、跨線橋を駆け足で渡って米原行へ乗り継いだ。
次の米原からは山陽本線直通の新快速。これで約1時間半、
大阪まで行く予定だが、この列車の扉が手動釦で開閉式のも
の、ここで3人目くらいに並んでいたら先頭の人が扉を開け
てくれない。他の入り口からは乗車が始まっているし、席が
取れないかと焦ったが、何とか扉も開いて着席できた。
大阪からは環状線、市営地下鉄を乗り継いで天保山。ここで
は、サントリーミュージアムでIMAX-3Dの上映を観るのと、
少し前にテレビ番組で紹介された3D-Memoriesを作ること、
それに時間があれば海遊館を見学したいと思っていた。
そこでまずはサントリーミュージアムに向かい、IMAX-3Dを
鑑賞した。上映されていたのは、『ダイナソー・アライブ!
3D』(Dinosaurs Alive !)と、『ブルー・オアシスU 3D』
(Deep Sea 3D)の2作品で、それぞれ前者はマイクル・ダ
グラス。後者はジョニー・デップとケイト・ウィンスレット
のナレーションということでも話題になっていたものだ。
そこで僕は、2作品とも原語のナレーションで鑑賞すること
にした。因に、IMAX-3Dでは字幕が付けられないため、吹き
替えが基本となっているが、会場ではヘッドフォンによる原
音の提供も行われており、それを借りたものだ。
こうして鑑賞した2作品だったが、『ダイナソー…』では、
ダグラスの外連味たっぷりのナレーションは面白かったが、
全体的には普通の3D映画という感じで、CGIで再現され
た恐竜の姿も、学術的に正確に再現されているのだろうが、
[5]続きを読む
04月13日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る