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On the Production
by 井口健二
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■第148回
脚色は、4月の紹介通り、モストウと共に『T3』を執筆
し、現在進行中の“Terminator Salvation”も手掛けている
マイケル・フェリスとジョン・ブランカトー。引き籠りとそ
の代行ロボットということでは、2005年4月に紹介した日本
映画の『HINOKIO』を思い出すところだが、殺人事件
が絡むことになるとかなり話は違ってくる。でも公開時には
ちょっと話題にしたいところだ。
なお、ディズニーでは来年3月までに7作の製作計画が決
定されていることを前回紹介したが、今回の作品は8番目と
なるものだ。因に、先に決定の7本は、P・J・ホーガン監
督の“Shopaholic”、アダム・シャンクマン監督+アダム・
サンドラー主演の“Bedtime Stories”、ドウェイン“ザ・
ロック”ジョンスン主演の“Witch Mountain”、ロバート・
ゼメキス監督+ジム・キャリー主演“Christmas Carol”、
サンドラ・ブロック主演の“The Proposal”、さらに“High
School Musical 3”“Hannah Montana”となっている。
* *
前の記事で、“Terminator Salvation”の題名が出てきた
ので、次はその最新情報を紹介しておこう。しかもこれは、
ちょっとびっくりの情報だ。
作品については、以前から紹介しているように新3部作の
開幕になるとされているものだが、その主人公ジョン・コナ
ー役に、何とバットマン/ブルース・ウェインも演じている
クリスチャン・ベールの配役が発表された。
実はこの配役、報じられた当初は相当に疑問視する声が高
く、中には一時情報のあったコナー以外の戦士が主人公で、
コナーは脇役ではないかという意見もあって混乱していた。
しかし現在は、ジョン・コナー役で、しかも3部作通しての
主人公ということで最終的に確認が取れているものだ。
因に、この作品のアメリカ配給は『バットマン』も手掛け
るワーナーが扱うことになっており、その線からは当然調整
もされていると思われるが、これが実現するとベールは、共
にシリーズで、ある種2大ヒーローとも言えるキャラクター
を同時期に演じることになる訳で、かなり思い切った起用で
あることは確かだ。
監督はMcG、撮影開始は3月15日、オーストラリアとブダ
ペストで行われて、2009年夏の公開を目指す。
* *
“Terminator Salvation”も4作目だが、続けて第4作の
話題を2本紹介しよう。
まずは“Final Destination 4”。前作では、監督が第1
作のジェイムズ・ワンに戻ったのに、ちょっとピンと外れに
見えたシリーズの第4弾の計画が発表されている。そしてそ
の監督には、第2作を手掛けたデイヴィッド・R・エリスが
復帰、脚本も『2』のエリック・ブレスが担当しているとい
うことだ。
このシリーズの場合、死神と、その到来の前兆に気付いた
主人公との争いが物語としてのテーマとなるものだが、第1
作ではデヴォン・サワの演じた主人公が相当に頭が良くて、
その出し抜きぶりが面白かったものだ。
ところがその一方で、死神の繰り出す死の罠が強烈で、そ
の映像も話題になったもので、第1作からはアリ・ラーター
のヒロインだけが継続した第2作では、その映像面が強調さ
れたものになっていた。そして、ワン監督が復帰した第3作
もその流れの継続となってしまったものだが、正直僕には、
第1作の面白さを感じることはできなかった。
その第4作は、多分第2作以降の流れとなるのだろうが、
今回は3Dでの製作が行われるということで、あの死の罠の
数々が3Dで映像化されたら、それはそれなりに面白いこと
にはなりそうだ。製作のスケジュールなどは未発表だが、配
給はニューラインが担当する。
* *
そしてもう1本の第4作は“The Fast and Furious 4”。
前々回にヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーが戻って
くるかも知れないと報告した情報が、本当になった。さらに
第1作でヒロインを演じたジョーダナ・ブリュースターも再
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12月01日(土)
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