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On the Production
by 井口健二
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■第130回
の後になると報告されていた。
因にこのオペラについて、もう少し情報が入ってきたが、
物語は、そう遠くない未来を背景に、移植用臓器の効率的な
販売を目論むバイオテック企業の活動を描くということだ。
また、オリジナルはテレンス・ゼドゥニックとダレン・スミ
スの作曲・脚本による舞台劇で、実はボウスマンが以前にそ
の舞台演出を手掛けていたとのことだ。そして数年前からそ
の映画化を計画していたものだが、今回は12分のプロモーシ
ョンを自作して、映画会社に働きかけたとのことで、これは
『ソウ』の第1作の時にジェームズ・ワンとリー・ワネルが
採った手法を踏襲したと言われているようだ。
* *
スティーヴン・ソダーバーグ監督がベニチオ・デル=トロ
主演で計画している2本のチェ・ゲバラ伝記映画について、
台詞をスペイン語で撮影することが発表された。
この作品は、共産革命家ゲバラのキューバ革命時代を描く
“The Argentine”と、その後の姿を描く“Guerrilla”とい
うもので、共にデル=トロがゲバラを演じる。ソダーバーグ
は、「登場人物が、それぞれの母国語で話さないと信憑性が
損われる」としているが、その背景には『バベル』の成功も
意を強くしているようだ。
なお製作は、フランスに本拠を置くワイルド・バンチが担
当するもので、製作会社は言語の問題には全く拘わっていな
いそうだ。また、配役には、ドイツ人のフランカ・ポテンテ
と、スペイン人のジャヴィア・バーデンも予定され、この内
バーデンはカストロを演じるとされている。撮影は5月に開
始される。
* *
ロバート・デ=ニーロ主演、バリー・レヴィンスン監督に
よるコメディ作品“What Just Happened?”に、ショーン・
ペン、ブルース・ウィリス、スタンリー・トゥッチ、ジョン
・タートゥロ、クリステン・スチュアートの共演が発表され
3月22日に撮影が開始される。
この作品は、ヴェテラン・プロデューサーのアート・リン
スンが、自らの思い出を基に執筆した脚本を映画化するもの
で、物語は、2度目の結婚が破綻してハリウッド的陰謀の中
で威厳が損われそうになった映画プロデューサーが、その威
厳を取り戻そうとする姿を描いているということだ。そして
そのプロデューサー役をデ=ニーロが演じるもので、他の配
役が何をするかはお楽しみのようだ。
製作は、デ=ニーロ主宰トライベカのジェーン・ローゼン
タールとリンスン。独立系の2929プロが配給する。
* *
『ナイト・ミュージアム』のベン・スティラーとショーン
・レヴィ監督が、次回作にトム・クルーズを共演者に迎える
計画を公表した。
その作品は、“The Hardy Men”という題名で、テレビ化
もされた少年ミステリーシリーズ『ハーディ・ボーイズ』の
その後を描くというもの。設定では、彼らはその後は別々の
人生を歩んできたが、ある日、残された最後の事件を解決す
るために再び集うことになる…だそうだ。
因に、クルーズとスティラーは、2000年のテレビ番組で、
スティラーがスタントマンに扮して『M:I2』の撮影風景
のパロディ化を行った際に、クルーズが本人役で特別出演し
てくれたときからの友人ということで、今回の共演はその友
情の成果とされている。
なお製作には、原作シリーズの権利者も参加しており、コ
メディではあるが正式の続編作品となるようだ。
* *
今回は一般作品の話題が多かったので、ここからあとは、
SF/ファンタシー系の作品の情報を中心に紹介しよう。
まずは、すでに1本紹介したディズニーの情報で、今年は
5月に“Pirates of the Caribbean: At Worlds End”と、
秋には“Ntional Treasure 2”が公開予定の同社から、今後
のシリーズ作品についての考えが報告された。
それによると、実はまだ“Ntional Treasure 2”(副題が
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03月01日(木)
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