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On the Production
by 井口健二
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■第128回
ては破格の金額になる可能性があるようだ。しかも監督は、
主演の3人とのリレーションシップを一番大事と考えている
ようで、監督の希望が叶うためにはそれこそ天文学的な契約
金が積まれることになりそうだ。
 これに対して、第1作と第2作の合計で、すでに10億ドル
を突破している全世界興行収入の額がどう判断されるかとい
うことになる。
 なお、シリーズの第2作と第3作の脚本は、アルヴィン・
サージェントが手掛けていたものだが、そこにコープが再登
板するということは、単なる延長戦が求められているもので
はなく、コープが自ら第1作で敷いた路線を大幅に転換する
ことも予想される。またそれをさせるためにコープの再登板
がある訳で、それがマクガイアらの期待に沿えることも重要
なポイントになりそうだ。
 コロムビア側は第4作の公開を、2009年か2010年に希望し
ているということだ。
        *         *
 お次は、日本では『ハムナプトラ』シリーズとして公開さ
れる“The Mummy”の第3弾について、ロブ・コーエン監督
が交渉されていることが報告された。
 この計画については、第119回でも紹介したが、その時に
報道されていたジョー・ジョンストン監督はキャンセルされ
た模様で、替ってコーエンの名前が出てきたものだ。しかし
コーエン監督と言えば、『ワイルドスピード』や『XXX』
での評価が高いものだが、いずれもその続編は進めたものの
途中降板しており、今回第3作に名前が出てくるというのは
不思議な感じもするところだ。
 またコーエン監督は、近作の『スティルス』でもメカフェ
チぶりを発揮していたが、ちょっとレトロな時代背景を持つ
このシリーズでどんな展開を見せるかにも興味が湧く。でも
まあ、本人がやると言えばそれはそれで楽しみなことで、こ
れは大いに完成が期待されるものだ。
 一方、マイルズ・ミラーと共に脚本を執筆したアル・ゴー
フの発言によると、「物語は、リックとエヴィの子供アレッ
クスが重要なキーとなるもので、極めてファミリーなストー
リーが展開される。ミイラ男も新規なものが登場する」との
こと。この展開でのコーエン監督の手腕にも期待したい。
 因に、主演のブレンダン・フレーザーとレイチェル・ワイ
ズは、まだ契約はしていないものの出演に向けての話し合い
は行われているとのことで、再演は間違いないようだ。撮影
は今年の夏、公開は2008年夏に予定されている。
        *         *
 第4作、第3作と来て、次は第2作と言えるのかどうかち
ょっと判らないが、ワーナーから正式のゴーサインが出され
た“Spuperman Returns”の続編について、第1作も手掛け
た脚本家のマイクル・ドハーティの発言が紹介された。
 それによると、第2作はアクション中心の物語になるとい
うことだ。これは監督のブライアン・シンガーも考えていた
ことだそうで、「“X-Men”の続編の“X2”がそうであった
ように、あるいは“Star Trek−The Motion Picture”に対
する続編の“Wrath of Khan”のように、第1作では設定の
基礎を作るために苦心をするが、第2作からはその束縛を逃
れて自由にアクションを繰り広げられる」とのことだ。
 実際ドハーティは、シンガーと共に“X-Men”から“X2”
への流れも作り上げてきたということだが、「この作業は実
に簡単なことだ」とも語っている。また、シンガーの頭の中
には、「“Wrath of Khan”のような展開がある」というこ
とのようで、確かロンドンのプレミアでは、クリプトン星の
3悪人の1人ゾッド将軍の再登場を予告するTシャツを着た
スタッフがいたとの情報もあったが、その可能性はかなり高
くなったようだ。
 ケヴィン・スペイシーのレックス・ルーサーと、ケイト・
ボスワースのロイス・レーンの去就も気になるところだが、
とりあえず第2作はアクション満載の作品となりそうだ。
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02月01日(木)
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