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On the Production
by 井口健二
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■第125回
第122回で紹介した『ヘルレイザー』のリメイク情報に続
いてまたまたホラー作家クライヴ・バーカーの話題で、今度
は19世紀のアメリカを代表する作家エドガー・アラン・ポー
を題材にしたオリジナルの若年向けスリラー映画の計画を、
『ナルニア国物語』などのウォルデン・メディアで進めるこ
とが発表された。
『モルグ街の殺人』などでアメリカの探偵小説の始祖とも
呼ばれるポーは、その一方で数多くの怪奇小説やいくつかの
SF小説も残している。そのポーが亡くなったのは1849年の
ことだが、映画の物語は、その最期の2週間に秘められた謎
を調べていた10代の若者のグループが、ポーの取り憑かれた
悪夢を呼び覚ましてしまい、その悪夢から脱出しなければな
らなくなるというものだそうだ。
そしてバーカーは、この映画化でストーリーの執筆と製作
も務めることになっているものだが、バーカー自身は、「こ
の作品で、ポーという人物を新たな観客たちに向けて甦らせ
るチャンスを得た。彼の業績が再評価されることも期待して
いる」と抱負を語っている。
なおバーカー作品の映画化では、第89回で紹介した短編集
“Books of Blood”を順次映画化する計画で、その第1作と
なる“Midnaight Meat Train”の映画化が、北村龍平監督で
進められることが発表されている。この計画では、当初はク
リーチャー・デザイナーのパトリック・タトポウロスの監督
が発表されていたが、彼が降板したためにその後を北村監督
が引き継いでいるものだ。
またこの計画では、ニューヨークの地下鉄網を舞台にした
連続殺人事件を追うカメラマンの主人公に、“The Wedding
Crashers”や“Alias”、それにルネー・ゼルウィガー主演
のホラー作品“Case 39”にも出演しているブラッドレイ・
クーパーの出演も発表されている。
製作は、レイクショアとライオンズゲート。因に北村監督
は、記事では‘an Asian horror director’と紹介されてい
たようだ。
* *
DCコミックスの映画化で、新作“Pan's Labyrinth”の
アメリカ公開が12月29日に迫っているギレルモ・デル=トロ
の監督による“Deadman”の映画化の計画が、ワーナーから
発表された。
原作は、1967年10月号のStrange Adventures誌に初登場し
たダークヒーローということだが、実はこの1967年という年
は、前年にDC社がキニー社の傘下に入り、さらに翌年には
キニー社ごとワーナーの傘下となったという激動の時期で、
その渦中で誕生したニュー・ヒーローとなっている。
主人公は、元サーカスのブランコ乗りで、彼はそのサーカ
スの20%のオーナーでもあったが、残りの部分のオーナーと
の間で確執があり、ある日の演技中に銃弾を浴びて死んでし
まう。こうして幽霊となった主人公だが、彼の思いを汲んだ
精霊の力によって現世に甦り、自分を殺した犯人を探し出す
ために幾多の敵と闘うというもの。そしてその間に、無垢の
人々を助けるというお話になるものだ。
因に、死者の幽霊が活躍する作品はこれ以前にもいろいろ
あるようだが、この作品はそれらの作品の要素を巧みに取り
入れているとも紹介されていた。またこの物語の中で、主人
公は人間以外の固形物に触ることはできないが、人間に触る
とその身体に入り込んで行動することができる。しかも、彼
が離れた後の相手は何も記憶していないという能力があるそ
うで、その能力を駆使した展開となるようだ。
なお今回の発表では、ゲイリー・ドーベルマンという新人
脚本家がデル=トロと一緒に脚本を執筆することも報告され
ていたが、ドーベルマンは先に西部劇にゾンビが登場する脚
本を発表して注目されたそうだ。
ドリームワークスで製作が進んでいる“Transformers”の
映画化なども手掛けているドン・マーフィ主宰のアングリー
・フィルムスが製作を担当する。
* *
『ジョーズ』の流れを汲む久々の人食い鮫映画として話題
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12月15日(金)
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