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On the Production
by 井口健二
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■第124回
クリエーターのゴッサムが創造執筆しているもので、植民地
時代のインドを旅する軍人ジェームズ・ジェンスンが、神秘
の世界に触れて精霊の戦士になって行くという、神秘とアク
ションの融合体のような物語だそうだ。
 そして映画化は、父親のディーパックが脚本を執筆し、ケ
イジ主宰のサターン・ピクチャーズとヴァージン・コミック
スの共同製作で行われる。監督など、他のスタッフキャスト
は未発表だが、ケイジの主演は決まっているものだ。なお、
ヴァージングループには映画会社もあったはずだが、今回は
コミックスが直接製作することになっている。
 因に、ヴァージン・コミックスは、今年の始めにブランソ
ンとチョプラ、それに映画監督のシャカール・カプールが協
力して設立したもので、インドのバンガロアというところに
100人の画家と作家のスタッフを集めて、主にアジアの神秘
とアクションを融合したアドヴェンチャーコミックスとグラ
フィックノヴェルを出版。年内に8作を発表する計画と言わ
れている。
 一方、熱烈なコミックスファンとしても知られるケイジだ
が、そのヴァージン・コミックスからは、彼の15歳の息子ウ
ェストンの原案に基づくコミックスの出版も計画している。
その作品は、題名が“Enigma”というもので、物語は、アメ
リカのニューオルリンズを舞台に、南部連合時代の農園で起
きた殺人事件の捜査を描いているが、そこにはヴードゥーの
背景があるということだ。コミックスは3月から月刊の6巻
シリーズで出版される。
 ケイジはこの作品については、「息子はいつもいろいろな
インスピレーションを僕に与えてくれる。彼の創造力は新鮮
で独創的だが、同時に現代も見据えたものだ。現代はもっと
精神的なものを求めている時代だから、その精神の力を持っ
たスーパーヒーローも必要だ」と作品の意味を語っており、
この作品も自演での映画化を目指しているようだ。
 神秘主義というのは、多少危険な側面も持つものだが、取
り敢えずは、2作ともちょっと毛色の変ったヒーローキャラ
クターになりそうで、注目して見ていきたい。
        *         *
 2005年にロベルト・ロドリゲスとフランク・ミラーの共同
監督問題などで物議を醸した『シン・シティ』の続編“Sin
City 2”について、ミラーが語っている。
 それによると、撮影における技術的な面で、彼らが望んで
いたことは全てクリアされたということだ。そして現在は、
“A Dame to Kill”と題されたエピソードに沿って脚色を進
めているものだが、原作にはない新しい悪女やその他のキャ
ラクターの新登場があるとしている。
 また、脚本は沢山の短編の集合体のようになっており、そ
の中には多くの新規な物語も入ってくるということだ。さら
にミラー自身は、前作でジェシカ・アルヴァが演じたナンシ
ー・カラハンに絡む、ジョン・ハーティガン亡き後の物語を
進めているということだが、ハーティガンを演じたブルース
・ウィリスの再登場はないようだ。
 一方、クライヴ・オーウェンが演じたドワイトに絡んで、
元恋人アヴァの役でアンジェリーナ・ジョリーの新参加など
も噂されているが、脚本の完成はまだ少し先になりそうだ。
なお、ミラーは第2作も共同監督でやるとしている。
 この共同監督の問題に関しては、第61回などで紹介してい
るが、これによってロドリゲスがパラマウントで進めていた
“A Princess of Mars”の計画が頓挫するなど、影響は大き
かったものだ。一方、先日の東京国際映画祭で特別招待上映
された『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』の記者会見でも、
共同監督したキース・フルトンとルイス・ぺぺが、アメリカ
監督協会(DGA)と揉めていることを匂わせており、いろ
いろ多方面で問題になってきているようだ。
 そう言えば、映画祭で監督賞を受賞した『リトル・ミス・
サンシャイン』も共同監督作品だが、元々DGA脱退組のジ
ョージ・ルーカスが監督できるフォックスは、DGAとは一
線を画しているということなのかな?

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12月01日(金)
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