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On the Production
by 井口健二
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■守護神、エクステ、サンタクローズ3、ラッキーナンバー7、ハッピーフィート、イヌゴエ2、スキトモ、刺青
ディズニーが、新たなフェアリーテイルを作ろうとしている
かのような作品で、「こういうのを作れるのはディズニーだ
けだろうな」と思わせる。それと、本作の中で地球温暖化の
問題が扱われているように感じたのは、ちょっと考えすぎか
な? それから、ちょっと馬鹿にしたようなカナダの描き方
も面白かった。

『ラッキーナンバー7』“Lucky Number Slevin”
失業して、恋人にもふられ、しかもやってきた町ではいきな
り強盗に襲われる。そんな不運続きの男が、さらに辿り着い
た友人の部屋でその友人と間違われ、敵対する2つギャング
団のボスのそれぞれから貸した金を返せと迫られる。
しかし、友人の部屋に向かいに住む女性は何となく好意を寄
せてくれているようで、彼女の協力で事態は意外な展開を見
せるのだが…
最初から競馬の八百長に絡む悲惨な話が登場し、いきなり人
が殺される。その後も次から次と人殺しの連続で、まあR−
15指定も仕方ないという作品だ。
しかし物語は実に面白く展開して行くもので、それをジョッ
シュ・ハートネット、ブルース・ウィリス、ルーシー・リュ
ー、モーガン・フリーマン、サー・ベン・キングスレーとい
う錚々たる顔ぶれが演じ込んで行く。
物語の裏と表が次々に入れ替わって、誰が善人で誰が悪人な
のかも次々に変って行く。そんな脚本が実に楽しかった。人
死には過剰だけれど、それはお話だし、死ぬ人間にはそれぞ
れ殺される理由もあるから、納得はできるところだ。
奇妙な壁紙のアパートや、敵対する2人のボスが対峙する道
路を挟んで立つペントハウスなどの映像も、ある意味シュー
ルで、なかなか良い感じだった。
ハートネットとウィリスの共演ということでは、どうしても
『シン・シティ』が浮かんでしまうが、あちらは女性主役、
こちらは男性が主役というものだ。しかし、グラフィックノ
ヴェルのような雰囲気は見事に踏襲されており、その辺は意
識している感じもあった。
ただし本作は、一つの物語を丁寧に描き切ろうという考え方
のもので、最後には全ての物語がパズルのように組み合わさ
って行く。その伏線を次々に明かして行く後半が心が踊るよ
うに楽しめた。
それにしても男ばかりの作品だが、その中で唯一の女性ルー
シー・リューの大車輪の活躍も楽しめた。

『ハッピーフィート』“Happy Feet”
『マッドマックス』『ベイブ』のジョージ・ミラー脚本製作
監督によるペンギンを主人公にしたミュージカルCGIアニ
メーション。
ドキュメンタリーが話題になった皇帝ペンギンの子育ての物
語を中心に、周囲とはちょっと違った子供が、一つの才能に
よって大きなことを成し遂げるという物語。
ドキュメンタリーでも出てくるが、産卵を終えた母ペンギン
が捕食から戻ってきたとき、迷わず元の相手のところにやっ
てくる。それは何故かという疑問の答えとして、皇帝ペンギ
ンが個体ごとに独自の歌を持っていて、その歌で聞き分ける
という説があるようだ。
この作品のアイデアはそこから生まれたと言われている。
それぞれが歌の上手い両親の間に生まれた主人公。しかし彼
は生来の音痴。そんな子供は皇帝ペンギンの落ちこぼれと言
われてしまうが、彼にはダンスの才能があった。そしてダン
スを通じて皇帝ペンギン以外の友達も出来てくる。
ところが、伝統を守ろうとする長老たちにはそんな主人公は
目障りだ。事あるごとに迫害を受け、遂には海の魚がいなく
なったのが、彼のダンスのせいだとまで言われてしまう。そ
こで彼は、その真相を探る旅に出ることになるが…
この主人公の声をイライジャ・ウッドが充てているのだが、
何となく『LOTR』を思わせる展開なのはニヤリとすると
ころだ。しかも長老の声はヒューゴ・ウィーヴィングなのだ
から念が入っている。
一方、主人公のダンスは基本的にはタップなのだが、そのダ
ンスに偏見を持たないのがイワトビペンギンというのも笑え
るところだ。このイワトビペンギンの声はロビン・ウィリア

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11月30日(木)
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