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On the Production
by 井口健二
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■第122回
トメア・ビフォア・クリスマス』の3D化を手掛けたリアル
Dのシステムが採用されており、基本的には通常サイズとな
るが、ワーナーはIMaxでの上映も希望しているようだ。
 因に、2004年に公開された3D版の『ポーラー・エクスプ
レス』は、アメリカでは昨年のクリスマスシーズンに再上映
が行われるなど定番の人気作品になっているということで、
3D映画の普及には多いに貢献したと言われている。
 しかし、IMax中心だった3D上映では、全米200館以上で
の上映はなかったものだが、昨年の『チキンリトル』で採用
された一般館で対応可能なリアルDシステムは急速に普及し
ており、このシステムの設置が来年11月までに全米で1000館
を超える計画とのことだ。
 なお、今後の3D作品では、すでにゼメキス製作のソニー
作品“Monster House”の全米公開が始まっている他、当初
から3D製作されたディズニーアニメーションの“Meet the
Robinsons”、ニューライン製作で『地底探検』をリメイク
する“Journey 3-D”がすでに決まっており、ジェームズ・
キャメロン製作の新作も3Dでの撮影が発表されている。こ
のように作品の供給体制が整ってくれば、全米映画館の3D
化は一気に進んで行くことになりそうだ。日本はどうなる?
        *         *
 10月1日付第120回で紹介した“The Hobbit”の映画化に
関して、MGMからニューライン(NL)との共同製作の交
渉に入っていることが報告された。
 この映画化については、1978年に公開されたアニメーショ
ン版の旧作との関係でMGMが配給権を持っており、一方、
映画の製作権はNLが保持しているようだが、ファンサイト
ではすでに50,000人を越す署名活動が進められ、そのバック
アップもあって共同での映画化が検討されているものだ。
 ただし、実はピーター・ジャクスン監督とNLとの間が、
『LOTR』での興行収入の配分を巡って裁判になっている
もので、監督はそれが決着するまでは取り掛かれないと発言
している。しかし、ファンの声は大事にする監督ということ
なので、MGMとしてはあまり気にせずに計画を推し進める
考えのようだ。
 それに加えてMGMからは、前日譚を2本製作するという
発表も出されて、その真意が測られている。因に、原作者の
JRR・トーキンが発表した作品では、“The Hobbit”の他
に、作者の没後に子息が編纂した“The Silmarillion”が、
“The Lord of the Rings”の世界が成立するまでを描いた
作品となっているが、今回の発表では2本の前日譚の全権利
を獲得したとしているもので、それが“The Hobbit”の映画
化についての全権利を含むものなのか、それとは別に2本作
られるのかも明らかではない。
 いずれにしてもMGMとしては、『LOTR』の勢いが消
えない内の公開を目指したいもので、そのためには来年中の
着手が必要と考えているようだ。
 なお、MGMでは、同じ報告の中で『T3』の続きについ
ても、題名は“Terminator…”として“4”にはしないこと
と、シュワルツェネッガーの出演に拘わらないことを発表し
たようだ。『スーパーマン』も『バットマン』も主役はどん
どん変えて存続させているという見解だが、シュワ=ターミ
ネーターはそれとはちょっと違うような感じもする。ただし
MGMには、その前に007があるものだが、今回それは事
例として挙げていなかったようだ。
        *         *
 マペットで有名なジム・ヘンソンCo.の製作で、1980年代
に日本でも放送されていたファンタシー・ミュージカルシリ
ーズ“Fraggle Rock”を、劇場用の長編映画として再製作す
る計画が発表された。
 物語は、マペットで演じられる番組の主人公(ゴーボー、
ウェムブリー、モーキー、ブーバー、レッド)たちが、彼ら
がouter spaceと呼ぶ人間世界で繰り広げる初めての冒険を
追うものになりそうで、番組では謎に満ちた彼らの棲む世界
の様子も魅力的だったが、今回はそれより分かり易い人間界

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11月01日(水)
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