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On the Production
by 井口健二
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■第121回
は優先契約を結んでいて、最初に同社に企画を持って行かな
ければならないという状況にあるが、実は『君につづく道』
の時も、当初はコロムビアで進めていたものの、キャンセル
されてフォックスに移した経緯がある。
 しかしマンゴールドは、「製作を進めるか否かは会社の判
断だから、それについて自分がとやかく言うことはない。そ
れで映画が作れなくなるものではないし、今後もコロムビア
との契約は維持する」とのことだ。実際、今回の作品も、映
画化権の問題ではコロムビアでなければ立上げられなかった
もので、同社がキャンセルすることで他社での製作が可能に
なる。従ってマンゴールドとしては、その辺の状況をうまく
利用したとも言えるようだ。
 オリジナルは、グレン・フォードとヴァン・ヘフリンの共
演で、護送を待つ悪党とその監視を頼まれた農夫の、列車の
到着を待つ間の虚々実々の駆け引きを描いた異色西部劇。今
回の脚本は、『ワイルド・スピード2』のデレク・ハースと
『コレテラル』のスチュアート・ビーティが手掛けている。
 また作品には、クリスチャン・ベイル、ピーター・フォン
ダ、グレッチェン・モル、ダラス・ロバーツ、ベン・フォス
ターらの共演も発表されている。
        *         *
 お次は、7月15日付の第115回で紹介した“I Am Legend”
の3度目の映画化について、ウィル・スミスの相手役に、ブ
ラジル人女優のアリス・ブラーガの出演が発表されている。
 なお、ブラーガは2002年の“City of God”に出演してい
たということで、その後アメリカに進出して、最近ではトラ
イベカ映画祭で上映されたブレンダン・フレイザー、モス・
デフ共演の“A Journey to the End of the Night”などに
も出演している。また、ブラジル映画の“Lower City”や、
ディエゴ・ルナと共演した“Solo Dios sade”という作品の
公開が控えているようだ。
 なお、前回この作品については物語の改変を心配したが、
今回の発表に添えられた記事によるとアキヴァ・ゴールズマ
ンがリライトした脚本では、それぞれ孤立して生き残った3
人の人間が登場するということで、ブラーガもその3人の内
の1人とされている。従って、前回報告したジョニー・デッ
プと併せて3人が出揃う訳だが、実は今回の記事ではデップ
の名前は全く出ておらず、一部にはすでにキャンセルされた
との情報もあるようで、その辺は全く定かでないところだ。
 ただし、フラシス・ローレンス監督による撮影は、今秋ニ
ューヨークで開始となっており、デップが出ないとすると、
その代りの男優も発表されていなければいけない時期のはず
で、その情報がないのも解せないところだ。
        *         *
 題名が出たついでに報告しておくと、2004年8月1日付の
第68回で紹介した“City of God”の続編と言われる“City
of Men”のアメリカ公開が、前作も手掛けたミラマックスの
配給で2007年に行われることが発表された。
 ただしこの作品は、今まで続編として紹介されていたもの
の、登場人物などのオリジナルとのつながりはあまりなく、
以前の記事にも触れられていたテレビシリーズの登場人物を
中心にしたものになっているようだ。また監督もテレビシリ
ーズのエピソードを担当したパウロ・モレリとなっており、
脚本はエレナ・ソワレス、前作の監督のフェルナンド・メイ
レレスは製作者とされている。
 因に、以前の紹介では、オリジナルの登場人物から2人は
同じ俳優が登場するとされていたものだが、当時に計画され
ていた作品とのつながりも不明だ。しかし、内容的には前作
と同じく、過酷な生活環境の中で描かれる、誠実さと政治力
と生き残りの物語ということで、その点でのつながりは多く
あるとされている。従って、この作品を続編として公開する
かどうかは微妙なようだ。
 なお、前作をミラマックスで配給したのは、当時のトップ
で昨年独立したワインスタイン兄弟の契約によるものだった

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10月15日(日)
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