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On the Production
by 井口健二
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■第105回
また、アンダースン監督が発表していた計画では、シリー
ズの第1作はゲームを始める前、第2作はゲームそのものを
映画化したもので、第3作ではゲームを終えた後の世界を描
くとしていた。そこで題名も“Afterlife”と付けられてい
たものだが、今回の題名に付けられた“Extiction”には、
「火事の鎮火」あるいは「絶滅」という意味もあるようで、
アンダースンの思惑とはちょっと違っているような気もする
ところだ。
さらにこのシリーズに関しては、2005年7月1日付第90回
で“Resident Evil 4”の計画も報告しているが、それとの
関係も明確ではないもので、報告通りなら東京での撮影とい
う話も出てくるはずだが、その辺の情報もなかったようだ。
なお、最近届いたSPE(Japan)のlineupでは、『バイオ
ハザード3』のアメリカ公開は2007年10月とされていた。
一方、1986年の『ハイランダー』シリーズ第1作などでお
馴染みのマルケイ監督の情報では、これもアンダースン監督
が1995年に第1作を手掛けた『モータル・コンバット』シリ
ーズの第3弾として“Mortal Kombat Domination”という作
品を手掛ける計画も発表されており、ニューラインで進めら
れているその計画では、『ハイランダー』の主演で、『モー
タル・コンバット』の第1作にも主演したクリストファー・
ランバートが復帰して、アンダースンの路線に戻した映画化
を行うということで期待もされていたようだが、どうなった
のだろうか。この計画では“Mortal Kombat: Devastation”
という第4弾の情報もあったようだが。
* *
2005年6月1日付の第88回で紹介した1982年公開の人形劇
ファンタシー『ダーク・クリスタル』の続編“Power of the
Dark Crystal”の計画に、“Samurai Jack”“Star Wars:
The Clone Wars”などのアニメーションシリーズを手掛けた
ジンディ・タータコフスキーの起用が発表された。
オリジナルは、『セサミ・ストリート』や『マペットショ
ー』などでお馴染みのマペッツの創始者ジム・ヘンスンとフ
ランク・オズの共同監督で製作されたもので、異世界を闇の
力で支配するクリスタルを、異形の主人公たちが封じるまで
の冒険が描かれたもの。そして今回の続編では、再び力を持
ち始めたクリスタルを永久に葬るまでの冒険が描かれるとい
うことだ。
脚本は、オリジナルと同じくデイヴィッド・オデルと、新
たにアネット・ダフィーという人が参加。また、今回新たな
登場もあるというキャラクターのデザインには、オリジナル
を担当したブライアン・フラウドが復帰することも発表され
ている。
なお、オリジナルはマペッツで操演される人形劇をほぼ実
写で撮影したものだったが、今回はCGIも活用されるとい
うことで、そのCGIの製作はタータコフスキーが主宰する
オーファンエイジ・アニメーションが担当することになって
いる。具体的には、主にグリーンバックで撮影されるマペッ
ツの演技に、CGの背景を組み合わせることになるようだ。
製作は故ジム・ヘンスンの跡を継ぐヘンスン Co.が行うも
ので、撮影は今年の夏後半に開始の予定だが、その前にベル
リン映画祭のマーケットで海外配給権がセールスされ、資金
調達が行われることになっている。またアメリカ国内の配給
権は既に確定しているようだが、会社名は製作が開始される
まで公表されないということだ。
* *
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のデイヴィッド・ク
ローネンバーグ監督が、次回はハリウッドを舞台にした作品
を計画していることが発表された。
この作品は“Maps to the Stars”という題名で、内容は
ダークコミックとされている。脚本は、1999年にクローネン
バーグが製作総指揮を担当した“I'm Losing You”という、
やはりハリウッドを描いた作品で監督デビューしている作家
/脚本家のブルース・ワグナーが執筆したもので、俳優やマ
ネージャー、エージェントなどが登場人物となる作品という
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02月15日(水)
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