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On the Production
by 井口健二
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■第92回
ても古代マヤ語とは…。この言語自体は現代のインディオに
も引き継がれているとは言うものの、この古代の言語はまだ
完全には解読されていなかったような気もするのだが。
守秘契約が結ばれているということで、作品の具体的な内
容等は一切不明だが、先のクックの発言では、「最近読んだ
脚本の中では、最もオリジナリティに溢れたユニークな内容
の1本で、夏シーズンのスケジュールに入れるのにピッタリ
の作品」ということだ。いずれにしても、マヤ文明を扱った
作品は他にもいろいろ企画されているようだが、それらに先
鞭を付ける作品ということにもなりそうだ。
因に、ディズニーの来年夏の公開作品では、“Pirates of
the Caribbean”の続編がすでに決定しているものだが、本
作ではそれとは時期をずらした公開が考えられており、実は
M・ナイト・シャマラン監督が『シックス・センス』以来、
初めてディズニーを離れて、ワーナーで監督した“Lady in
the Water”にぶつけることも狙っているようだ。
* *
ブライアン・シンガーの後を継いで“X-Men 3”を撮り始
めたばかりのブレット・ラトナー監督の次回作として、エデ
ィ・マーフィ、クリス・ロック共演による題名未定の盗賊も
ののコメディ作品が、イマジンで計画されている。
この計画は、イマジンの主宰者で1996年にマーフィ主演の
“The Nutty Professer”(ナッティ・プロフェッサー)な
どを製作したブライアン・グレイザーが、マーフィと話し合
いを持った中から生まれたもので、労働者階級の主人公2人
が完璧な泥棒計画を思いつくというお話、だたしコメディで
演じられるというものだ。そしてこの計画が、話し合いの直
後にロックに伝えられて共演が実現し、さらにマーフィとロ
ックの希望でラトナーの招請が決まったということだ。
なお、脚本はユニヴァーサルで“Accepted”などのコメデ
ィを手掛けているアダム・クーパーとビル・コラッジのコン
ビに交渉中で、こちらも決まれば、ラトナーが“X-Men 3”
の撮影中に完成させるとしている。
ラトナーは、2001年の“Rush Hour 2”の後は、2002年の
ハンニバル・レクターが主人公の“Red Dragon”に続いて、
現在はアクション作品の“X-Men 3”と、ちょっと彼本来の
イメージとは違う作品が続いている感じだ。しかし今回の計
画が実現すると、ラトナーには久しぶりのバディ(2人組)
コメディとなりそうで、もちろんマーフィは、この路線を狙
って今回の起用を希望した訳だが、この起用にはマーフィ以
上にファンの期待も高まりそうだ。
* *
またまたシリーズものの計画で、イギリスの作家マーク・
バーネルが1999年から発表している“The Ryythm Section”
というシリーズの映画化がニューラインで進められ、その脚
色に原作者のバーネル自身の起用が発表された。
この原作は、全6作になる計画のシリーズで、その第4巻
が今年の秋に発行される予定ということだが、内容は、女性
暗殺者ステファニー・パトリックを主人公にした女性版ジェ
イソン・ボーンのようなシリーズと紹介されている。また、
今回映画化が進められている第1巻では、主人公の両親と弟
を巻き込んだ航空機事故の謎を解き明かして行くというもの
で、この時点での彼女の立場がどのようなものか不明だが、
かなり陰謀の匂いがするシリーズの開幕のようだ。
そしてこの脚色を、原作者自身が担当することになってい
るが、この点についてニューラインの首脳は、「単にシリー
ズの立上げというだけでなく、マーク・バーネルという新た
な才能を見つけだしたことに興奮する。彼はこの脚色を通じ
て、さらに別の普通でない何かを付け加えてくれるだろう」
と彼の才能を評価している。
因に、ジェイソン・ボーンの原作者ロバート・ラドラムは
元ハリウッドの脚本家で、そこからベストセラー作家になっ
たものだが、今回のケースはそれとは全く逆に、作家から優
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08月01日(月)
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