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On the Production
by 井口健二
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■第89回(前)
 なお、以前に紹介されていた続編では、ヨーロッパを舞台
にするということだったが、今回の舞台は上にも書いたよう
にブラジル。リオデジャネイロの街を舞台に、またまた奇想
天外な強奪劇が展開されそうだが、パラマウントとしては、
この街にマーク・ウォルバーグ、シャーリズ・セロンらオリ
ジナルキャストを再結集させる方針で、これから出演交渉を
進めるということだ。
 一方、今回の続編の計画に対しては、すでに複数の自動車
メーカーから自社の車を登場させてもらえないかとのアプロ
ーチが来ているということで、前作でミニクーパーが演じた
役柄を続編ではどこの車が勝ち取るかも注目になりそうだ。
ただし日本では、大元の1969年のイギリス映画がミニクーパ
ーを使用していたことから『ミニミニ大作戦』という邦題を
付けたものだが、もし車種が替ってしまったら、これは一体
どうなるのだろうか。
        *         *
 ところで、上記の企画では監督から身を退いたトゥーイー
だが、実は別のオリジナル脚本を監督する契約を、パラマウ
ント傘下のニッケルオデオンと結んでいた。
 この作品は、“The Would-Be Warrior”と題されているも
ので、お話は、北欧神話の数100年に及ぶ神々の争いに現代
の15歳の少年が巻き込まれるというもの。トゥーイー自身の
説明では、『ジュマンジ』のようなファンタシーアドヴェン
チャーということだが、「VFXやアクション満載で、剣と
魔法の物語の雄大な雰囲気も取り入れた、目茶苦茶面白い物
語」だそうだ。
 また、この他にトゥーイーの関連では、ソニー傘下のコロ
ムビアで、“The Break”というSF映画の計画も進行して
いる。
 この作品は、実はコロムビアで長年に亙って進められてき
た“Alien Prison”という企画を改題して再検討しているも
ので、元の計画に関しては2003年7月15日付の第43回でも紹
介しているが、“Air Force One”などのアンドリュー・マ
ーロウのオリジナル脚本から、すでに何人もの脚本家が検討
を繰り返してきたものだ。
 お話は、異星人の牢獄に捕えられた地球人の一団が、脱走
して異星人による地球征服に抵抗するというもの。このアイ
デアに今回はトゥーイーが挑戦する訳だが、トゥーイーは、
「(製作担当の)ダグ・ウィックも自分も、1953年の『第17捕
虜収容所』から1967年の『暴力脱獄』までの古典的な脱獄映
画の大ファンで、これらの作品のテーマを再発見できるよう
な作品にしたい」と語っている。
 上記の続編の製作にはタッチしないことが表明されている
トゥーイーだが、さて彼自身の次回作には、ファンタシーと
SFのどちらを先に進めてくれるのだろうか。
        *         *
 続いても続編の情報で、2006年5月26日の全米公開が決定
されている“X-Men 3”について、監督をブレット・ラトナ
ーが担当することが発表された。
 この監督については、イギリス人のマシュー・ヴォーンが
先に発表されていたものだが、新たな出演者の選考や新たな
スタッフの決定が行われ、最後のロケーションハンティング
の開始を目前にした時点で、ヴォーンが家庭の事情を理由に
降板を表明。急遽、交替監督との交渉が行われた結果、ラト
ナーとの契約がまとまったということだ。
 因みにラトナーは、コミックスフリークとしても知られ、
実は“X-Men”の第1作の製作時にも監督候補に挙がってい
たということだ。しかしこのときは、ブライアン・シンガー
にその席を奪われてしまっていた。そして今回は、シンガー
が“Superman Returns”の監督のため降板した後を引き継ぐ
ことになった訳だが、ラトナーは一昨年には“Superman”の
復活計画にタッチしていたこともあり、何となく因果は巡る
という感じになってくる。
 また、フォックスとラトナーの関係では、先にショーン・
コネリー主演による“Josiah's Canon”という怪盗ものの計
画が撮影寸前まで進められていたが、コネリーが降板を表明

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06月15日(水)
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