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On the Production
by 井口健二
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■バットマン・ビギンズ、愛についてのキンゼイ・レポート、クレールの刺繍
ことが起こり、2人は心を通わせていくようになる。   
いや、何せ心に傷を負ったり重みを背負った女性の物語で、
しかもそのどちらもが女性特有の事柄に拠っているから、男
性である僕には率直に全てが理解できたとは言い難い。しか
し、何となく理解できる点もいろいろあり、その辺で素直に
良かったと言える作品。                
女性が見れば、多分もっといろいろ見所があるのだろうが、
その評価は女性の方に任せたいと思う。でも男性の目で見て
も、いろいろ得るところはある作品だった。       
ただし、映画の中には沢山の素晴らしい刺繍が出てくるのだ
が、それが一部を除いて全貌が紹介されていないのが残念に
思えた。上映時間が88分しかない作品なのだし、もう少し時
間を割いて刺繍をちゃんと見せてもらいたかった気もした。
                           
『ミリオンダラー・ベイビー』(補足)        
4月14日付の紹介では、この映画の結末について多少の疑問
を記したが、その後5月25日に行われたヒラリー・スワンク
とモーガン・フリーマンの来日記者会見でそれに対するスワ
ンクの発言があった。                 
これは記者団からの「あなたがその立場ならどうしますか」
という質問に対して答えたもので、それまで和やかに受け答
えしていたスワンクの表情が突然引き締まり、「この映画製
作は、私も監督もjobとして行ったものであり、ここには自
分たちのopinionは一切入っていない」と発言していた。  
この会見では結局、彼女自身のopinionがどうなのかは判ら
なかったが、この問題に関しては、アメリカでもかなり微妙
な状況にあるという印象を受けた。

05月31日(火)
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