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On the Production
by 井口健二
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■第87回(前)
などを数多く製作しており、その中には“Donny and Marie
Series”“Jimmy Osmond Special”“Pink Lady”という番
組も含まれていたようだ。また、番組は1991年にティモシー
・ボトムズの主演でリメイクが行われており、このリメイク
版は『恐竜王国』の題名で日本にも紹介されている。
* *
テレビシリーズに続いては、ヴィデオゲームからの映画化
の情報を2本紹介しよう。
まずは、コナミから発売されている“Silent Hill”の映
画版の撮影が、4月下旬にカナダのトロントで開始された。
この計画については、昨年11月15日の第75回でも紹介して
いるが、前回は未定だったキャスティングで、主人公となる
母親役に『ネバーランド』でジェイムズ・バリの妻メアリー
を演じたラダ・ミッチェル、娘役を2004年5月15日の第63回
で紹介したテリー・ギリアム監督作品“Tideland”に主演の
ジョデル・ファランドが演じている他、ショーン・ビーン、
ローリー・ホールデン、デボラ・カーラ・アンガー、キム・
コーツ、タニア・アレンらが共演している。
またスタッフでは、『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ
・ガンズが監督することは前回紹介したが、実は今回の企画
については、最初にガンズがどのように映画化したいかを示
した30分のヴィデオテープを製作し、これを、『ジェヴォー
ダン…』も製作したサミュエル・ハディダが権利を保有する
コナミに見せて映画化権の交渉を行ったということだ。そし
て、最終的にハディダ主宰のデイヴィス・フィルムスとコナ
ミの共同製作で行うことになったものだが、このエピソード
を読むと、ガンズにはかなり気合いが入っているようだ。
さらに製作には、『ジェヴォーダン…』の撮影を担当した
ダン・ローストセン、編集のデイヴィッド・ウー、セバスチ
ャン・プランゲーレが再びチームを組む他、衣装デザインを
『ヘルボーイ』のウェンディ・パートリッジ、プロダクショ
ンデザインを『リーグ・オブ・レジェンド』のキャロル・ス
ピア、クリーチャーデザインを『アンダーワールド』のパト
リック・タトポウロスらがそれぞれ担当している。
製作費には4500−5000万ドルが計上され、この金額はハデ
ィダ製作の今年の作品では、2004年8月15日の第69回で紹介
したトニー・スコット監督、キーラ・ナイトレイ主演による
“Domino”に次ぐものになるということだ。
なお配給に関しては、前回に記事ではハディダが直轄する
ヨーロッパ以外はフォーカスが扱うとなっていたが、その後
にアメリカ配給は、ソニー傘下で再興されたトライスターが
担当することになったようだ。因にハディダ製作の『バイオ
ハザード』は、同じソニー傘下のジャンル・ブランド=スク
リーン・ジェムズが配給しているが、今回はトライスターで
配給する意味は何なのだろうか。
* *
ヴィデオゲーム映画化の話題は、もう1本も続報で、この
ページでは2002年8月15日の第21回以来、再三再四紹介して
いるドウェイン“ザ・ロック”ジョンスン主演による“Spy
Hunter”の計画に、またまた脚本家の名前が発表された。
この計画の脚本家では、2003年10月15日の第49回で『ワイ
ルド・スピード2』のマイクル・バンディットとデレク・ハ
ース、2004年1月15日の第55回では『フレディvsジェイソ
ン』のマーク・スウィフトとダミアン・シャノンの名前を紹
介したが、今回はさらに、『コラテラル』の脚本や、『パイ
レーツ・オブ・カリビアン』のストーリーを担当したスチュ
アート・ビーティの起用が発表されている。
オリジナルは、ミッドウェイ社が1980年代に発表したアー
ケイドゲームで、その後にPS2やXboxにも移植された
ようだが、いろいろな設定は言われているものの基本は単純
なシューティングゲーム、それを長編映画にするにはかなり
の創作能力が要求されるものだ。特に今回は、ユニヴァーサ
ルが物語性よりもゲーム感覚を基調にしたものを期待してい
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05月15日(日)
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