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On the Production
by 井口健二
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■第72回
(and Other Warning Signs)”というもの。因に、この危険
信号には、「彼があなたより沢山宝石を付けたとき」とか、
「あなたが行こうとしているどんな場所でも、そこでセック
スをするのが如何に最高かということを、彼が言い始めたと
き」などの事例が挙げられているそうだ。
 そしてこの本の映画化権を、前作を製作したクリスティン
・ピータースが今年初めに獲得し、脚本家が選考されていた
もので、この度この脚色を、元スタンダップ・コメディアン
の女性脚本家グレン・ウェルズに任せることが発表された。
なおウェルズは、先にワーナーで“Diary of a Mad Bride”
や“Boyfriend on a Box”などのコメディ作品の脚本を手掛
けているということだ。
 前作は、ケイト・ハドスンとマシュー・マコノヒーの共演
で製作されたが、今のところ続編の配役は未定のようだ。
        *         *
 “Scary Movie 3”(最‘狂'絶叫計画)では、『サイン』
『ザ・リング』などのパロディで全米1億ドル突破の興行を
達成したデイヴィッド・ズッカー監督が、今度はスーパーヒ
ーローのパロディを計画している。
 この計画は、“Scary Movie 3”と同じく製作ロバート・
K・ワイス、脚本クレイグ・メイジンとのトリオで進められ
るもので、題名は“Superhero!”。今度は、『スパイダーマ
ン2』や“Batman Begins”“Fantastic Four”などが料理
されるようだ。配給も同じくディメンションが担当。
 なおズッカーは、最初は“Scary Movie 4”の計画を練っ
ていたそうだが、そのためには“The Ring 2”のようなキー
となる映画の公開が必要ということで、それらを考えている
内にスーパーヒーローのパロディがやりたくなったそうだ。
製作開始は来年春の予定。それに続けて“Scary Movie 4”
の製作も進める計画になっている。
 ところで“Scary Movie 3”は、前2作を手掛けたウェイ
アンス一家が、金の力でディメンションから他社に移籍して
しまった後を受けて、ズッカー監督が立ち上がったものだっ
たが、この作品では、ウェイアンス一家が他社で進めていた
SF映画のパロディ計画をいち早く先取りして、結果ウェイ
アンス一家の計画を葬ってしまったとも言われている。
 つまりは、ズッカー監督の実力を見せつけた形にもなった
訳だが、元々はジム・エイブラハムや兄弟のジェリー・ズッ
カーと組んでパロディ映画を量産してきたズッカー監督の復
活で、この勢いは当分留まりそうにないようだ。
        *         *
 前回も報告したジョージ・A・ロメロ監督のゾンビシリー
ズの新作“Land of the Dead”の情報で、この作品の、一部
フランス語圏を除く全世界配給権をユニヴァーサルが獲得し
たことが発表された。
 この作品は、当初はフォックスで計画が進められていたも
のだったが、題名を巡るトラブルなどでロメロが契約を解消
し、2カ月ほど前に、製作者のマーク・カントンが新設した
アトモスフィア・エンターテインメントと、パリに本拠を置
くワイルドバンチというプロダクションが資金を提供して、
ロメロが独自に製作を行うことになっていた。しかしその時
点では全世界向けの配給は決まっていなかったものだ。
 また今回の発表に絡めて報告された映画の情報では、今回
の作品は、従来からのロメロのゾンビシリーズの流れを引き
継ぐものではあるが、新たな展開があり、今後に続く新たな
ゾンビシリーズの開幕の作品となるということだ。これで、
Night−Dawn−Dayと続いたシリーズから、題名がLandに変っ
た理由も判る感じだが、この後はやはりContinent−Worldと
続くのだろうか。
 新作の内容は、7月15日付第67回でも紹介したが、地上の
ほとんどがゾンビによって支配され、生き残った人々はゾン
ビの進入防止用の壁に囲まれた都市に住んでいる世界を描く
もので、撮影は10月11日にカナダのトロントで開始される。
出演者は交渉中ということだが、ロメロの希望では、主演に

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10月01日(金)
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