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On the Production
by 井口健二
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■第62回
の計画は、当初は元ビーコン社々長のジョン・シェスタック
がMGMで進めていたが、MGMが計画を放棄したために、
現ビーコン社々長のアーミアン・バーンスタインに企画が持
ち込まれ、同社で進められることになったもの。因に、バー
ンスタインも『エア…』の製作者の一人ということだ。
なおこの報道で“Indy 4”については、一応、本作に続け
て製作されることにはなっていたが、どうなるのだろうか。
* *
先日は『ゴシカ』が公開されたジョール・シルヴァ主宰の
ダーク・キャッスルから、次回作として1953年ワーナー製作
“The House of Wax”(邦題・肉の蝋人形)をリメイクする
計画が発表された。
この作品は、元々は舞台劇の映画化ということだが、実は
1933年に“Mystery of the Wax Museum”の題名で映画化さ
れており、1953年作品もすでにリメイクだった。お話は、蝋
人形館のオーナーで元人形師の男が、自分の作品をより完璧
なものとするため、人を殺して展示品にしようとするもの。
1933年作品では、ホラー映画史上初の現代社会を舞台にした
作品とも言われているようだ。
そして1933年作品では、人形師を“Doctor X”などのライ
オネル・アトウィルが演じ、彼の次の獲物の役に、同年のオ
リジナル版“King Kong”でアン・ダーロウ役を演じたフェ
イ・レイが扮していた。また、1953年作品では、『シザーハ
ンズ』などのヴィンセント・プライスが主演、脇役ではチャ
ールズ・ブチンスキー(後のブロンスン)の名前も記録され
ている。
という作品の2度目のリメイクだが、今回の映画化では、
チャド&カーリー・ヘイズの脚本で、監督はコマーシャル出
身のジャウム・セラ。また主演には、エリサ・カスバート、
チャド・マイクル・マーレイの他、『ズーランダー』などに
出ていた女優のパリス・ヒルトンの起用が発表されている。
因に、今回のお話は、ヒルトンを含む若者のグループが、
カレッジフットボールの試合に行くために小さな町を通過し
ようとしたことから始まるということで、ヒルトンは1933年
版のレイの役ということのようだ。
なお、今回のオリジナルとされる1953年版は3Dで製作さ
れ、当時の3D映画の代表作の一つとされるものだが、オリ
ジナルのテイストを大事にするダーク・キャッスルで、本作
はどうするのだろうか。撮影は5月にオーストラリアで開始
され、アメリカ公開は10月に予定されている。
一方、シルヴァは、ダーク・キャッスルとは別に主宰して
いるシルヴァ・ピクチャーズで、2000年に公開されたゲーム
の映画化“Dungeons and Dragons”の続編にもタッチしてい
る。この作品は、ドイツのスタジオ・ハンブルグが共同製作
しているもので、ゲリー・レヴィの監督で年内にヨーロッパで
撮影されることになっている。
なおこれらの2作のアメリカ配給は、ワーナーが扱う。
* *
トム・クルーズ主演で、8月の撮影開始が予定されている
シリーズ第3作“Mission: Impossible 3”の相手役に、キ
ャリー=アン・モスの起用が報告されている。
役柄の詳細ついて、今回は発表されていないが、以前の報
道ではリーア・クイントという名前のIMF訓練生で、天賦
の上品さがあり、暖かさと弱さもあるが、一旦ことが決ると
鉄の意志を持って行動するとなっていた。『マトリックス』
のトリニティとダブル印象もあるが、そこが製作者の狙いで
もあるところだろう。
というのが、キネ旬5月下旬号のワールドニュースに掲載
される情報だが、その原稿の入稿直後に、さらに追加のキャ
スティングが報告された。それによるとこの第3作には、ス
カーレット・ヨハンセンとケネス・ブラナーの出演も予定さ
れているということだ。
ヨハンセンについては、前々回と前回、競作になるかも知
れない“Napoleon and Betsy”について報告したが、同作の
撮影は早くても今年の秋以降になるということで、その前に
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05月01日(土)
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