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On the Production
by 井口健二
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■第50回
は、Proffesor Sybill Trelowney。ホグワーツ魔法学校の占
い学の先生で、原作の最新巻“The Order of the Phoenix”
にも登場しているレギュラー・キャラクターだ。ちょっとエ
キセントリックな印象もあるキャラクターだが、アカデミー
賞主演女優賞の他に脚色賞も受賞している才媛の演技に期待
したい。
因にトムプスンは、第2作の『秘密の部屋』でProfessor
Lockhartを演じたケネス・ブラナーとは一時期結婚していた
間柄で、実は最新巻にはそのLockhartも登場している。2人
が一緒に登場するシーンではないが、映画化がそこまで進む
と、一応そういうこともあるということだ。
* *
もう1本は、続編と呼んで良いかどうかはちょっと問題の
ような気もするが、98年にテリー・ギリアム監督、ジョニー
・デップの主演で映画化された“Faer and Loathing in Las
Vegas”(ラスベガスをやっつけろ)の原作者ハンター・S
・トムプスンの足跡を、30年後に同じホテルに宿泊した作家
ジェームズ・マクマナスの目で追ったノンフィクション作品
“Positively Fifth Street”の映画化が進められることに
なった。
内容は、同ホテルで開催されたポーカー・ワールドシリー
ズの取材で訪れたマクマナスが、トムプスンと彼の作品の足
跡を追うという形式のようだが、その一方で、マクマナスは
出版社から貰った取材費を注ぎ込んで自ら試合に参加し、5
位に入賞してしまったり、試合中にカジノの経営者の息子が
殺され、その婚約者だったストリッパーとその男友達が逮捕
されたりという、とてもノンフィクションとは思えないお話
が展開する。そしてこの原作から、『スリー・キングス』や
『アンダーカバー・ブラザー』のジョン・リドリーが脚色し
て監督も手掛ける計画ということだ。
ギリアム作品は、「原作の味わいは随所に見られるが、全
体としては失敗作」と言われたものだが、リドリー監督で今
度はどうなることか。製作は、ニューヨーク所在の独立系の
プロダクション2社の共同で行われることになっている。
* *
前回も1本紹介したが、またまたザ・ロックことドウェイ
ン・ジョンスン主演作品の計画が発表されている。
今回の作品は、『タイタニック』でアカデミー賞を受賞し
たVFXスタジオのディジタル・ドメインが、ニューライン
と共同製作するもので、題名は“Instant Karma”。
内容は、ジョンスン扮する金庫破りの主人公が死亡し、そ
の後にいろいろな生物に転生して、食物連鎖を辿って行くと
いうお話で、CGIと実写の合成技術が使用され、その実写
シーンには、ピアーズ・ブロスナン、ミラ・ソルヴィノ、デ
イヴィッド・アラン・グリア、アーサー・キットらが出演す
る一方、動物たちの声優として、バート・レイノルズ、ドム
・デ=ルイス、ジーン・ワイルダー、そしてコメディ劇団の
ブロークン・リザードなどが出演するということだ。
脚本、監督は、これがデビュー作となるポール・ヘルナン
デス。彼の作品では、“Sky High”と題されたスーパーヒー
ロー養成学校を舞台にした脚本がすでにディズニーと契約さ
れているということだが、今回の計画は来年4月からの撮影
が予定されているということで、この作品の方が先に実現さ
れることになるようだ。なお、今回の製作費には7000万ドル
が予定されている。
また、この作品は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』の
脚本家チーム、テリー・ロッジオとテッド・エリオットが製
作者として参加しているが、彼らはディジタル・ドメインと
親密な繋がりを持って、他にも“Shadowplay”というスリラ
ー作品の計画を進めているということだ。
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11月01日(土)
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