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On the Production
by 井口健二
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■第49回
は『スコーピオン・キング』に主演し、今9月末に全米公開
された新主演作の“The Rundown”も初登場第1位を獲得す
るなど、いずれもユニヴァーサルで出演した作品が好調を極
めているが、次回作にはMGM配給で73年に製作された現代
アクション“Walking Tall”のリメイクが予定されている。
そのジョンスンのユニヴァーサルでの4本目の作品として
ゲームの映画化が計画されているもので、ユニヴァーサルで
は製作費9000万ドルを予定し、05年夏のテントポール作品と
する意向のようだ。因に、前3作はいずれも5月と9月の公
開でテントポール作品ではなかった。
なおユニヴァーサルでは、昨年の夏に当初からジョンスン
の主演を想定してゲームの発売元のミドウェイゲームズ社か
ら映画化の権利を獲得し、準備を進めていたもので、映画化
のストーリーは元戦闘機パイロットの主人公が、ハイテク搭
載のG-6155インターセプター車を駆使して、スパイや暗殺者
との戦いを続けるというものになる。そしてこの脚本は、今
年の夏公開された『ワイルド・スピード2』を手掛けたマイ
クル・バンディットとデレク・ハースにすでに発注されてい
るということだ。
監督は未定だが、撮影は来年の春に行われることになって
いる。
* *
ゲームの話題の流れで、第17回で紹介した日本製ヴィデオ
ゲーム『Zero〜零』(アメリカ題名:Fatal Frame)の
映画化に、新たに脚本家として『ザ・コア』のジョン・ロジ
ャースの起用が発表された。
この計画は、『ザ・リング』に続くジャパニーズホラーの
映画化としてドリームワークスが進めているもので、昨年の
5月にゲーム会社との間で契約が結ばれ、今年の2月には、
スクリーンジェムズ社に“Streaming Evil”という脚本を契
約したロバート・ファイヴォレント、マーク・R・ブリンカ
ーという脚本家の契約も報告されていた。なお、このときロ
ジャースは製作者として名前が挙がってたものだ。
しかし結局、ロジャース自身が撮影台本を書くことになっ
たようで、現在その作業が進められているということだ。そ
してロジャースは、今回の脚本は日本を舞台にした内容にす
るとし、「アメリカの観客に馴染みのない、日本文化に根差
した幽霊を登場させ、ちょっと古風な感じのお化け屋敷映画
を実現したい」と抱負を語っている。
なお、監督は未定だが、脚本の完成を待って決定されると
いうことで、その後は直ちにキャスティグなど撮影に向けた
作業に入るとされている。また、原作ゲームでは、今年11月
に続編(アメリカ題名:Fatal Frame: Crimson Butterfly)
が発表されることになっており、今回の映画化もシリーズの
第1作として計画されているということだ。
因にロジャースは、現在ハル・べリー主演で撮影中のワー
ナー作品“Catwoman”の脚本も手掛けている。
* *
ジャパニーズホラーの話題をもう一つ。
『リング』の中田秀夫監督が昨年1月に発表した『仄暗い
水の底から』のハリウッドリメイクが、“Dark Water”の題
名で、ディズニーと契約を結んでいるペンデモニウムという
プロダクションで計画され、その監督に、『セントラル・ス
テーション』のウォルター・セイルズの起用が決定された。
ブラジル映画の『セントラル…』は、浮浪児の少年を彼の
父親の許に送り届けようとする女性が、いろいろな困難に立
ち向かって行く姿を描いており、一種の母子ものに近い感覚
も持っていることから、その意味では母親と娘を中心にした
『仄暗い…』の映画化には好適といえそうだ。
そのセイルズ監督の最新作は、スペイン語でチェ・ゲヴァ
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10月15日(水)
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