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On the Production
by 井口健二
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■第41回
いて前回紹介したコミックスの映画化“The Punisher”の敵
役が予定されており、さらにその後には“A Love Song for
Bobby Long”という作品が控えていて、それが片づくのは秋
口ということになるが、そこには以前紹介したディメンショ
ン製作“Harvey”のリメイクの計画が予定されている。
ということで、最終的にはトラヴォルタが、“Be Cool”
と“Harvey”のどちらを取るかということになるようで、い
ずれにしても事態は流動的なようだ。
* *
お次は、昨年の東京ファンタスティック映画祭で上映され
た“Astérix & Obelix: Mission Cleopatra”に続く、同シ
リーズの第3弾の計画がちょっと危なくなっている。
“Astérix & Obelix”のシリーズは、元々はレネ・ゴシェ
ニーとアルバート・ウダーゾが1961年に第1巻を発行したフ
ランスの人気コミックスに基づくもので、古代ガリア人戦士
のアステリックスとオベリックスを主人公に、この2人が、
ポパイのほうれん草のような秘薬を武器に、フランスからロ
ーマ帝国、エジプト、アメリカ、果てはアトランティス大陸
までを旅して、いろいろな歴史上の人物と共に、奇想天外な
騒動を巻き起こすというもの。原作コミックスは、僕の手持
ちの資料では96年までに30巻が発行されているようだ。
さらにこのシリーズは、1967年に原作コミックスの第1巻
“Astérix le Gaulois”が、ゴシェニーの脚色でアニメーシ
ョン化されたのを皮切りに、フランスとドイツで94年までに
7作が製作されている。
そして1999年に、満を持しての実写シリーズがスタートし
たもので、ジェラール・ドパルデューとクリスチャン・クラ
ヴィエを主演に迎えた第1作の“Astérix & Obelix contre
César”では、さらに、ゲスト出演者にロベルト・ベニーニ
を招く豪華版で映画化されている。
また、2001年に製作された第2作では、クレオパトラ役で
モニカ・ベルッチが登場し、この作品はフランスだけで1450
万人の動員を記録して、2002年度の最大のヒット作になって
いるということだ。
そのシリーズの第3弾の計画が発表されたのは、昨年の11
月。その英語題名は“Asterix 3: Asterix in Spain”と発
表され、これは1969年に発行された原作コミックスの第14巻
“Astérix en Hispanie”に基づくものになるようだった。
また、製作は前2作も手掛けたクロード・バリのレン・プ
ロダクションとパテ。監督は毎回交代して今回はジェラルド
・ジュノー。さらに配役では、一時降板が伝えられたアステ
リックス役のクラヴィエも再登場が発表されたのだが…。こ
の製作計画は、著作権を持つウダーゾと77年に亡くなったゴ
シニーの遺族、それに出版社ら権利者たちの了承を得られて
おらず、現状では製作が不可能になっているということだ。
一方、フランスのM6というプロダクションが、英語題名
“Asterix and the Vikings”というアニメーション作品の
計画を発表。こちらは権利者たちの了承を得られているよう
だが、この計画は、デンマーク人の監督と、ベルギー人の脚
本、俳優によるもので、実写版を計画しているフランス映画
人への当て付けとも見られている。
パテにとっては、ヒット間違いなしの作品を失うことにな
る訳だが、これは1社だけの問題ではなく、ドパルデュー、
クラヴィエを迎えた作品は、フランス映画界にとっても久々
のヒットシリーズだった訳で、それを失う痛手はかなり深刻
なようだ。恐らくは、前2作の儲けの分配辺りで揉めている
のだろうが、早く決着してもらいたいものだ。
* *
続編の3つめの話題は、98年に第1作が公開され、昨年第
2作が公開されたニューラインシネマの“Blade”(ブレイ
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06月15日(日)
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