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On the Production
by 井口健二
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■第40回
リカ、そして23年には、日本の溝口健二監督が『813』を
映画化するなど、今回報告された記事によると、今までに15
本の長編映画化と、3回のテレビシリーズ化が記録されてい
るということだ。
そのルパンが、映画では1962年にフランスで映画化されて
以来の復活になるというものだが、今回の発表では、ルパン
役を、最近フランスで“Europudding”という作品が評判に
なったルメイン・デュリスという俳優が演じ、相手役には、
クリスティン・スコット=トーマスが、カリオストロ伯爵夫
人役で共演するということだ。
伯爵夫人が登場するということは、1924年に原作が発表さ
れた“La Contesse de Cagliostro”を映画化することにな
りそうだが、20世紀初頭のパリとノルマンディを舞台に、青
年時代のルパンが活躍する物語に、ちょっと新しい解釈を加
えて脚色されているということだ。
監督は、ソフィー・マルソー主演の“Belphegor”などを
手掛けたジャン=ポール・サロメが担当し、8月からの撮影
が予定されている。
なお、話はちょっと変わるけれど、現在撮影中のシリーズ
第3作“Harry Potter and the Prisoner of Azkaban”で、
今回のゲストキャラクターとなる新任の先生の名前は、原書
ではLupinと表記されているが、日本版の翻訳ではルーピン
となっている。これは明らかに間違いだと思うのだが、来年
公開の映画の字幕や吹き替えでは、やはり翻訳書に合わせな
くてはいけないのだろうか。
* *
怪盗ルパンに対抗するのは、やはり名探偵シャーロック・
ホームズという訳で、その映画化の計画も発表されている。
といっても今回計画されているのは、現代のニューヨーク
を舞台にしたお話で、NY市警察の新米刑事が、実は自分が
名探偵の曽々孫であることを発見するというもの。そして難
事件を次々に解決し、一躍マスコミの寵児となって持て囃さ
れるのだが…。
そこに、小説に描かれた通りの犯罪を実行する犯罪者が現
れ、曽々孫に挑戦するという展開。これにより、現代ニュー
ヨークを舞台に、コナン・ドイルの名作が次々に再現される
ということだ。
題名は未定だが、脚本はマーク・ディステファーノという
脚本家が執筆したもので、これをニューライン・シネマが契
約して、映画化が進められることになっている。
ホームズの曽々孫ならルパン3世とも対決してもらいたい
気もするが、ドイルが描いたヴィクトリア朝時代の犯罪が、
現代のニューヨークでどのように展開されるかというのも面
白そうだ。それにしても、主人公の心意気は、やはり「じっ
ちゃんの名に賭けて」ということになるのだろうか。
* *
怪盗、探偵の後は殺人鬼の話題で、これはレトロではない
が、時代は少し昔を描くことになりそうなディノ・デ=ラウ
レンティス製作による“The Lector Variations: The Story
of Young Hannibal”の計画が発表された。
この作品は、『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』を製作
したデ=ラウレンティスが、シリーズ第3弾として計画して
いるもので、副題の通り若き日のハンニバル・レクターを描
くもの。リトアニア生まれのレクター少年が、パリを経由し
てアメリカに現れるまでの物語が描かれるということだ。
『レッド・ドラゴン』は『ハンニバル』の前々日譚だった
訳だが、さらにその前日譚ということになる。つまり時間が
どんどん遡っている訳だ。
そしてこの脚本を、レクターシリーズの原作者トマス・ハ
リスが自ら執筆するということで、常々古くからの友人だと
語っていたディノとハリス2人の話し合いの中で生み出され
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06月01日(日)
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