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On the Production
by 井口健二
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■名もなきアフリカの、さよならクロ、アンダーサスピション、ブルーエンカウンター、二重スパイ、アダプテーション、永遠のマリア・カラス
種の名物シリーズになっているようだ。そして今回の主人公
は、『ファイターズブルース』などのアンディ・ラウが演じ
ている。                       
国連所属の地球外生物分析局(AAA)に勤務するウィズリ
ーは、地球上にすでに500種以上侵入している異星人を追跡
している。そして今回は、サンフランシスコの骨董屋が仕入
れた青い骨を紹介される。               
しかしその骨董屋と交渉している最中、一人の女性が現れて
強引にその骨を買い取ってい行く。彼女は、ウィズリーが小
学生の時に目撃した青い血の女性とそっくりだった。そして
その直後に彼は凶悪な異星人に襲われるが、彼女の超能力に
よって助けられる。                  
一方、アメリカ政府はFBIを使って異星人を追っており、
ウェズリーのテレパシー能力を利用して彼女の追跡を開始す
る。しかし彼らは、ウィズリーを助けた超能力を兵器に利用
しようとしていた。そこに、さらに彼女を追ってきた別の凶
悪な異星人が現れる。                 
まあ『MIB』のパクリといえばそれまでだが、これをアン
ディ・ラウに、『ハッピー・フューネラル』のロザリンド・
クァンと、『クローサー』のスー・チーの共演で描くのだか
ら、それなりに面白くはなっている。          
「青い血」と言われて、僕は78年製作、岡本喜八監督の『ブ
ルー・クリスマス』を思い出したが、実は本作の中で、20年
前に一度日本で捕えられたと言う台詞があり、おやと思わさ
れた。プロダクションノートにも何もないし、まあ偶然かも
知れないが…。                    
                           
『二重スパイ』(韓国映画)              
朝鮮半島の南北の狭間で翻弄される男女を描いた2003年の作
品。                         
1980年、東ベルリンの北側大使館に勤務していた男が西側に
脱出する。脱北者を装って南の情報を探ることを任務とした
男は、拷問に近い尋問にも耐え抜き、3年後には北の事情に
精通する者として南の諜報部に勤務することになる。   
そしてその頃、男はラジオの音楽番組のナレーションに隠さ
れた暗号によって、「DJに会え」という指示をうける。そ
のDJ・スミは、北に渡った元将軍の娘で、父の亡き後、南
の市民を装いスパイ活動の連絡係をしていた。      
北でスパイの訓練を受けた男と、周囲の状況でスパイになら
ざるを得なかった女。しかし2人の間に愛が芽生えたとき、
運命は変えようの無い事態へと進展して行く。そして、2人
は南北の両方から追われることとなる。         
『シュリ』『JSA』など、朝鮮半島の南北問題を扱った作
品は、日本でもヒットが約束されているようで、本作はつい
に東映系で全国公開されるということだ。        
南北問題といっても、北側が描かれる訳ではなく、韓国側の
対応が主題とされるのだが、特に本作では、留学生拷問死事
件など実話に基づく南側の諜報部の問題が描かれており、物
語自体はフィクションだが、かなり複雑な思いがする。  
物語は、ちょっと御都合主義的なところもあり、謎解きもあ
まり克明に描かれている訳ではない。男の変心もちょっと唐
突かも知れない。しかし全体を包む雰囲気が、それらを押さ
え込む重さを持っている。               
撮影は、チェコやポルトガルでも行われており、それぞれの
舞台の雰囲気を見事に描き出して、本作の味わいを深めてい
た。                         
                           
『アダプテーション』“Adaptation”          
ニューヨーカー誌に掲載されたノンフィクションの記事を、
チャーリー・カウフマン脚本とスパイク・ジョーンズ監督の

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05月16日(金)
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