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On the Production
by 井口健二
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■第39回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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まずはリメイクの話題から。
69年に製作され、ヴァイオレンス西部劇の白眉とも言われ
るサム・ペキンパー脚本、監督の“The Wild Bunch”(ワイ
ルドバンチ)がリメイクされることになった。
オリジナルは、1913年のメキシコを舞台に、引退を決意し
た中年強盗団の最後の大仕事と、彼らを追うために仮釈放さ
れたガンマン、そして彼らを裏切ったメキシコの軍団の三つ
巴の闘いを描いたもの。上に載った人馬ごと鉄橋を川に落と
すシーンやクライマックスの圧倒的な軍勢を前にした壮絶な
闘いなど、ヴァイオレンス表現の鮮烈さで、映画史上にも名
を残す名作だ。
因に、オリジナルの脚本でペキンパーは、アカデミー賞脚
本賞の候補にもなっている。
そしてこの作品のリメイクの計画が、ワーナーに本拠を置
くジェリー・ウェイントロープの製作で進められ、その脚本
を、『トレーニング・デイ』や『ワイルド・スピード』のデ
イヴィッド・エイヤーが7桁($)の契約金で執筆すること
が発表された。
なお、契約に当ってエイヤーは、「クリントン政権時代、
歴史家たちは歴史の輪廻から脱しなければならないと言った
が、それは間違っていると思う。故きを温ね新しきを知る。
ヴァイオレンスは古来からのものであり、ペキンパーはそこ
にあるものを付け加えた。それは狂気であり、暴力であり、
時代の変革期というものだ。オリジナルのテーマは変化であ
り、近代化だった。我々はこの世紀の節目の時に、世界に変
革をもたらす作品を目指す」と抱負を述べている。
そして今回のリメイクでは、舞台は現代のメキシコとし、
メキシコの麻薬組織を相手にした物語になるということだ。
とは言え、リメイクと名乗る以上は、観客の脳裏にはオリ
ジナルの鮮烈なヴァイオレンスが焼き付いている訳で、その
観客を満足させる作品を作ることができるものか否か、監督
はこれから選考されることになるようだが、この期待に応え
るにはかなりの力量の監督が必要になりそうだ。
* *
ところで、上記の“The Wild Bunch”のリメイクもかなり
の大作になりそうだが、最近のハリウッドでは大作の西部劇
の計画が目立ってきている。
その1番手は、以前にこのページでも紹介したディズニー
製作の“The Alamo”。この作品もリメイクと呼べないこと
もないが、当初ロン・ハワードの監督で進められた計画は、
その後ハワードが製作に下がり、ジョン・リー・ハンコック
の監督で1月27日からテキサスで撮影が行われている。デニ
ス・クェイド、ビリー・ボブ・ソーントン、ジェイスン・パ
トリックらの共演で、全米公開は本年12月3日の予定だ。
一方、その“The Alamo”を降板したロン・ハワード監督
は、3月10日にニュー・メキシコで“The Missing”という
作品の撮影を開始している。こちらは、トミー・リー・ジョ
ーンズとケイト・ブランシェットの共演で、1886年の西部を
舞台に、娘を誘拐された女性が、疎遠だった老境の父親と共
に、娘の救出に向かうというもの。トーマス・エディスン原
作の“The Last Ride”をアキヴァ・ゴールズマンと、『ス
ペース・カウボーイ』のケン・カウフマンが脚色。リヴォル
ーションの製作で、アメリカはコロムビアが配給、04年3月
の公開が予定されている。
さらに第33回で紹介したパラマウント製作の“Have Gun,
Will Travel”もこれに加わるが、その後も各社からの計画
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05月15日(木)
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