ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■HERO、Bモンキー、ベアーズ・キス、プルートナッシュ、灰の記憶、ドリームキャッチャー、すてごろ、ハンテッド、ホーリー・スモーク
ろが多く感じられたが、本作ではそのようなところもない。
アクションも適度だし、彼自身のイメージにも良くあってい
て違和感はない。                   
なお物語は、街に帰ってきた主人公が寂れたナイトクラブを
再興し、そこに賭博場を開こうとする謎の顔役が絡んで…、
という展開だが、結構テンポも良く、最後まで楽しめた。 
これで、なぜアメリカでコケてしまったのか、本当に理解で
きないところだ。                   
                           
『灰の記憶』“The Grey Zone”             
アウシュヴィッツで行われたゾンダーコマンドと呼ばれる実
話の映画化。                     
収容所で行われたユダヤ人の抹殺で、遺体の処理などをドイ
ツ人が行ったはずはなく、それを実行したのは、同じユダヤ
人のコマンドだった。それは食料の優遇と4カ月の処刑延期
との引き換えに行われた。               
結局、ゾンダーコマンドは13期に渡って実施され、映画は、
その第12期の人々が試みた反乱の模様を描いている。そこに
は、妻子を人質にされてナチスに協力し、戦後この事実を記
録に残したユダヤ人医師の姿もある。          
ユダヤ人によるユダヤ人虐殺への加担という、本当ならタブ
ーとして闇に葬られるような物語を映画化する勇気に感心し
た。脚本監督は、『マイノリティ・リポート』などにも出演
しているティム・ブレイク・ネルソン。自身が主演した舞台
劇の映画化だそうだ。                 
そして製作には、ドイツ人軍曹役で出演しているハーヴェイ
・カイテルが当っている。               
その収容所にはいくつもの火葬場が作られ、その煙突からは
煙と炎の噴き出すのが止むことはない。ゾンダーコマンドは
複数の班で構成され、その第1班と第3班では密かに反乱の
準備が進められている。                
軍需工場で働く女性たちは火薬をくすねて、遺体に紛れ込ま
せて運び込む。そして銃器も揃い始めている。しかし班の間
の連絡を取り合うのも命懸けで、決起にはやる第1班に対し
て、第3班は慎重を期している。            
そして収容所を監督する軍曹は、研究を行うユダヤ人医師を
通じてコマンドたちの計画を探ろうとする。       
そんなとき、ガス室から出された遺体の山の中に、生き残っ
た少女が発見される。少女を匿うことは危険だ。しかし彼女
は希望の星だった。                  
実話の映画化だから描かれたのは事実でしかない。だから結
末もこれ以外にはありえないものだ。しかし試写室で僕の後
ろにいた若い女性は不満だったようだ。常識の無さゆえの反
応だろうが、一緒にいた年長の男性がそれを説明できないの
も情けなかった。                   
確かに、60年も昔のポーランドでの出来事だが…。    
                           
『ドリームキャッチャー』“Dreamcatcher”       
スティーヴン・キング原作の映画化。          
何せ4月19日公開の作品だから、ここで書いても仕方がない
が、実にすっきりとした判りやすい作品だった。原作を読ん
でいる人には不満だったようだが、原作はもっと陰惨でどろ
どろした話だそうで、その辺が全く無いのはかえって良かっ
た感じだ。                      
ネタばれになるが、物語は、精薄の少年を助けたことからち
ょっとした超能力を与えられた少年たちが、10数年経って、
地球に疫病を蔓延させようとするエイリアンと闘うというも
の。これに25年エイリアンと闘ってきた特殊コマンドの隊長
が絡む。                       
雪深い山奥での物語で、その辺の雰囲気は実に良かった。ま

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05月02日(金)
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