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On the Production
by 井口健二
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■EXエックス、NOVO/ノボ、カントリー・ベアーズ、トゥー・ウィークス・ノーティス、ザ・コア、夏休みのレモネード
何しろブロックが自らの製作に大張り切りで、ここまでやる
かという演技を見せる。一方グラントは、お手のもののいい
加減で嫌みだが憎めない男を小気味よく演じ切る。見事に2
人のキャラクターが活かされた作品でアメリカでの大ヒット
も納得できた。                    
                           
『ザ・コア』“The Core”               
地球のコアの回転が停止。地磁気が不安定になり出した地表
には太陽風が直撃し、3カ月後には人類は、地球の生物は死
滅する。そんな危機に立ち向かったテラノーツ達の活躍を描
いたSF映画。                    
久しぶりに大真面目なSF映画だった。ファンタシーでもア
ドヴェンチャーでもない。こんなSF映画を見たのは、多分
『コンタクト』以来ではないかと思う。         
実際、この映画の中でもわざわざカール・セイガンに言及す
るシーンがある辺りは、脚本家や製作者も意識しているのだ
ろう。ヒロインを、オスカー女優のヒラリー・スワンクが演
じているのも、ジョディ・フォスターを思い出させる。  
物語は、とある街で心臓ペースメーカーを付けた人々が一斉
に急死した事件から始まる。やがて渡り鳥の変調やクジラの
暴走などが続発する。そして帰還途中のスペースシャトルが
コースを外れ、ロサンゼルスの市街地に不時着する。   
主人公の地球物理学者はこれら事件を解析して、地球のコア
の回転が不安定になったと推論。それを政府とつながりのあ
る地球物理学の権威に指摘する。この指摘に政府は即応し、
主人公は対策会議に呼び出される。           
そして以前から砂漠で研究を続けていた科学者の下、500
億ドルの予算を投入して地中探査機を完成させ、シャトルを
最少の被害で不時着させたパイロット達の操縦でコアに向か
い、そこでの1000メガトンの核爆発によって回転力を取
り戻させようとする。                 
しかしこの計画を、政府は一切公表せず、秘密裏に進めよう
としていた。そしてその情報操作のために、天才ハッカーが
計画に参加するが…。                 
僕は、『コンタクト』も評価している作品なので、それにオ
マージュを捧げているような本作も当然気に入っている。 
プロローグのいろいろな災害を描くシーンは、多少見慣れて
しまった感じでもあるが、中でスペースシャトルの不時着シ
ーンは見事。特にロサンゼルスの市街地にあんな恰好の滑走
路があったとは…。しかしその宣伝を自粛せざるを得なかっ
たことは残念だ。                   
地底のシーンでも、ヴェルヌの『地底探検』を思わせるシー
ンがあったりして、僕らのようなSFファンのために作られ
たような作品に思えた。                
                           
『夏休みのレモネード』“Stolen Summer”        
ミラマックス社がインターネットを通じて募集した12,000本
の脚本の中から選ばれ、その新人脚本家自らが監督した少年
ドラマ。                       
今年1月に『ボーン・アイデンティティ』のプロモーション
で来日したマット・デイモンが、その記者会見の席で、自ら
が製作者として関わったこの作品を誇らしげに語っていた。
新たな映画製作の門戸を開くグリーンライト・プロジェクト
の第1弾。                      
舞台は1970年代前半のシカゴ。アイルランド移民で裕福では
ないがカソリック信者の厳格な父親の下で暮らす8人兄弟の
一人で小学2年生のピートと、同じ町でユダヤ教の会堂を主
宰するラビの一人息子で1歳年下のダニー。       
本来なら出会うことのない2人の少年が、ひと夏を一緒に過
ごし、成長して行く。1970年代前半の人々がお互いを屈託な

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04月16日(水)
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