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On the Production
by 井口健二
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■Nセキュリティ、マイ・ビッグファット、めぐりあう時間たち、D.I.、メラニーは行く、ヤァヤァ・シスターズ、母と娘、TaxiB
ーロッパ人はこれを笑い飛ばせるのだと思うと、逆に距離的
には遠い我々の方が意識し過ぎてしまっているのかも知れな
い。ある意味、究極のブラックユーモアとして見ればいいの
だろうが…。
『メラニーは行く』“Sweet Home Alabama”
『キューティー・ブロンド』で大人気リース・ウェザースプ
ーン主演のコメディ。アメリカでは1億ドル突破の大ヒット
を記録した。
主人公のメラニーは、故郷アラバマの田舎町から家出同然に
ニューヨークにやって来る。そして新進デザイナーとして成
功を納め、キャンディス・バーゲン扮するニューヨーク市長
の息子から結婚を申し込まれるまでになるのだが…。
彼女には10代で結婚し、現在も離婚に応じてくれない夫がい
た。彼女は、離婚届けに夫のサインを貰うため、数年ぶりに
故郷の田舎町に戻ってくる。そして彼女を待ち受けていたの
は、昔と変わらぬ田舎の暮らしだった。
普通ではほとんどありえないシチュエーションで、これがな
ぜアメリカ人の共感を呼んだのか不思議な感じなのだが、映
画を見ると理解できる。何しろ脚本が上手いのだ。
無茶苦茶無理な設定を納得できるように納めて行く手際の良
さ。しかも素性を隠している主人公にはそれがばれそうにな
る危機の連続。そして見事な結末。ハリウッド映画の典型を
見せられたような作品だ。
宣伝コピーにあるように、主人公は目茶苦茶わがままと言え
ないこともないが、彼女なりに悩み苦しんでいる姿が気持ち
良く描かれているところにも、共感が得られたのだろう。男
性にだってこの気持ちは理解できるところだ。
『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』
“Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood”
サンドラ・ブロック、アシュレー・ジャド、エレン・バース
ティン共演の母と娘もの。
ブロック扮するシッダは劇作家として成功し、雑誌のインタ
ビューで母の思い出を語る。しかし、子供の頃に母にベルト
で鞭打たれたと語ったことが大きく記事にされたことから母
親の逆鱗に触れ、電話口で大喧嘩になってしまう。
そこに立ち上がったのがヤァヤァ・シスターズ。彼女の母親
を中心に結成された4人のメンバーの内、母親を除く3人が
彼女の元へ現れ、彼女を拉致して故郷の湖畔のロッジに連れ
行き、母親との和解の策を練り始めたのだ。
原作の翻訳もあるようだが、その内容も知らず題名から想像
しただけで気楽に見に行った僕は、予想外の展開に思わず居
住まいを正してしまった。母親と娘の確執というのは、どこ
の国にでもある話なのだろうが、ここまで見事に描かれると
…。
確かに、シチュエーションはかなり特異なものになっている
が、そこに描かれているのは一歩踏み間違えればどこにでも
起こりうる話。原作がベストセラーという理由も良く判る感
じがした。しかも、見事にコメディのオブラートに包んでい
るのだ。
上記以外に、ジェームズ・ガーナー、マギー・スミスらが共
演、この顔ぶれでは、題名から想像されるようなお話である
はずがなかったのだ。主演というか、キャストのトップはサ
ンドラ・ブロックだが、アシュレー・ジャドの熱演が光って
いた。
『母と娘』“Anak”
日本でもカバーされた70年代のヒット曲をモティーフにした
フィリピン映画。フィリピンでは00年に公開され、同国映画
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03月16日(日)
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