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On the Production
by 井口健二
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■8 Mile、ネメシスS.T.X、ハッピー・フューネラル、ボイス、武勇伝、アバウト・シュミット、サラマンダー、ブルークラッシュ
ソード2』を超える大ヒットを記録した作品だそうだ。この
作品も、chillerの演出が巧みで、好きな人にはたまらない
と言うところ。                    
しかも物語は、全体として因果の結び方が上手く、細かい突
っ込みはいろいろできるけれど、結構良くできていた。特に
テーマ曲となっているベートーベンの「月光」が最後に流れ
るシーンには、ちょっとしたカタルシスも感じられた。  
それと、出演者の中で幼い少女を演じた子役の演技がもの凄
く、試写会では「白木みのる」説まで出たほど、これは見事
だった。                       
なお、プログラムその他で監督インタビューが載っていたら
要注意、その中で見事にネタばらしをしてしまっている。観
る前には読まないほうが良い。             
                           
『武勇伝』                      
ハリウッド製作の『ストリートファイター』に出演した澤田
謙也が企画主演した喧嘩映画。             
ネットの情報では、ストーリーなどほとんど無い、殴り合い
ばかりの作品ということで、ちょっと退いていたのだが、特
殊メイク原口智生というのにも引かれて、最終試写を見に行
ってしまった。                    
で、ネットの情報というのが如何に当てにならないかという
ことになるのだが、確かに殴り合いがメインの作品ではある
が、物語もそれなりに作られていて結構面白かった。   
実際のところ、この映画の物語性は、殴り合いの必然性をど
う捉えるかということになるのだが、主人公は、何しろ喧嘩
が好きという設定で、そこから進めばこの物語にはかなり必
然性はあるということになる。             
この設定は、物語の後半でヒロインが拉致されている廃校に
主人公が登場するシーンの台詞によく現れている。その台詞
を聞いた途端に、僕はこの映画が好ましいものになった。そ
の意味では、これは名台詞と言えるかも知れない。    
物語は、設定でも書いたが何しろ喧嘩が好きな男が二人。一
人は元ボクサーだがデビュー前に正当防衛で人を殺してしま
った男。もう一人は元自衛官で寂れたバーを営んでいる。こ
の二人が、新宿の歌舞伎町でいろいろな抗争などに巻き込ま
れ、喧嘩に明け暮れる。                
何しろ喧嘩が始まれば、主人公が絶対勝という展開なのだか
ら、見ていてこんなに気楽なことはない。まあ、単純にはス
トレス解消映画というところだ。それから、僕にとっては普
段見慣れた新宿の町が、いろいろな角度から観られるのも楽
しかった。                      
                           
『アバウト・シュミット』“About Schmidt”       
ジャック・ニコルスンがオスカー候補になっている作品。 
主人公は66歳。長年勤めた勤務先をそこそこの地位で定年退
職し、後は42年連れ添った妻と、大型のキャンピングカーで
いろいろな土地を旅して歩く計画だったのだが、その妻はあ
っけなく他界してしまう。               
夫婦の間には一人娘がいて、その娘はかなり婚期が遅れた挙
げ句に主人公の気に入らない男と結婚しようとしている。一
方、主人公は、アフリカの孤児の少年に毎月22ドルの資金援
助をする手続きをし、その小切手に添える手紙に心情を綴っ
て行く。                       
そして主人公は、自分の今までの人生を振り返り、結局自分
が何も残していないことに気づき悲嘆にくれる。     
何しろ、手紙文という形で心情を直接吐露されてしまうのだ
から、こんなに判りやすい話はない。          
僕自身、主人公ほどではないにしても、そろそろ人生の後半
に入ってきて、自分のやってきたことを考えてしまうことも

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03月02日(日)
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