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On the Production
by 井口健二
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■第33回
のアルゼンチンの映画賞を総嘗めにしたという話題作だそう
だ。なおアメリカでは、“Nine Queens”の題名で01年の春
に公開されている。
この作品がワーナーでリメイクされる訳だが、このリメイ
ク版では、長年ソダーバーグの第1助監督として働き、新作
の“Solaris”では製作総指揮を担当したグレゴリー・ジェ
イコブスが、監督デビューをすることになっている。また脚
本は、ジェイコブスとソダーバーグが共同で執筆するという
ことだ。
つまり助監督あがりの監督のデビュー作を、こちらも助監
督あがりの監督が初監督でリメイクするという訳だが、この
第1助監督(first assistant director)という仕事は、
前回、試写作品で紹介した『ロスト・イン・ラ・マンチャ』
を見ても、とてつもなく大変な仕事のようで、そういう現場
からの叩き上げの人たちの成功を祈りたいものだ。
* *
続いてはディズニーから、ロアルド・ダールの児童小説の
映画化の計画が発表されている。
ダール作品のディズニーでの映画化では、96年の“James
and the Giant Peach”(ジャイアント・ピーチ)が記憶さ
れるが、ダール作品というと児童向けとは言ってもかなり毒
のあるものが多く、その意味では面白い作品が期待できると
ころだ。
そして、今回映画化が計画されているのは“The Twits”
という作品。この原作は、日本でも『いじわる夫婦が消えち
ゃった!』という題名で翻訳があるようだが、周囲には意地
悪で、お互いの間もいさかいの絶えない夫婦が、ある日恐ろ
しい仕返しを受けるというもの。いかにもダール作品らしい
内容と言えそうだ。
しかもこの脚色を、元『モンティ・パイソン』で『ワンダ
とダイヤと優しい奴ら』などのジョン・クリースと、アニメ
ーション作品“Quest for Camelot”を手掛けたカーク・デ
・ミコが担当することになっており、特にクリースの手腕に
期待したい。因にクリースは、「娘のカーミラが8歳の頃か
ら2人で読むのが大好きな作品だった。素晴らしいキャラク
ターと見事なプロットを持っており、カークと共に脚色する
のが楽しみだ」と語っている。
製作は、『シュレック』や『タキシード』などを手掛けた
ジョン・H・ウィリアムスのヴァンガードが担当。なお同社
は、実写映画に関してはドリームワークスとの間で優先契約
を結んでおり、ディズニーとの間はCGIアニメーションの
契約ということで、それに従うと今回の作品はCGIアニメ
ーションということになる。
また、同社とディズニーとの契約は昨年の秋に結ばれたも
ので、すでにその第1作として“Valiant”というCGIア
ニメーション作品が製作に入っている。この作品は第2次世
界大戦を背景にしたもので、戦時下で軍に徴用された伝書鳩
の活躍を描いた物語。ノルマンディー上陸作戦のDデイに向
けて、フランスのレジスタンスから連合軍司令部に重要なキ
ーを届けた伝書鳩の冒険を描くものだが、『プライベート・
ライアン』よりは『プライベート・ベンジャミン』のような
コメディータッチの作品だそうだ。
さらにこの契約では、全部で4本となっており、その2本
目が今回発表された作品ということになりそうだが、一方、
同社ではすでに“Shrek 2”製作も進めており、今後はディ
ズニーとドリームワークスに対して50:50の比率で作品を供
給したいということだ。ハリウッド各社では、アニメーショ
ンの確保に躍起になってるのが現状だが、その中で最大手と
もいえる2社に作品供給というのもすごいところだ。因に、
同社では、1本当り3000〜4000万ドルの製作費で長編アニメ
ーションを仕上げるということで、この価格も有利なところ
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02月15日(土)
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